02 あなたのがんは治らないと言われたとき
あなたのがんは治らないと言われたとき
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癌の再発や転移
癌の治療をしたにもかかわらず、癌の再発や転移が見つかった場合に考えられるのは【進行性のガン】だと言えます。
進行性のガンの場合には、体から完全にガンを取り除く事は困難な状態で、状況としては厳しく、それでも医師としてはきちんと患者さんにお伝えしなければなりません。
この時、ガンが治るとか治らないと言う言葉を使うのは実は曖昧なことなのです。
進行癌の場合、ガンを完全になくなった段階で、病気が治ったという風に考えるならば、ガンは治らないということになります。
逆に、ガンの治療でガンが完全に治ったと言われても再発の可能性はゼロではありません。
このように、治ったと言われても再発することもあれば、治らないと言われても、それでおしまいだということもありません。
たとえ治らないと言われたガンでも、上手にガンと付き合って天寿を全うされる方もいますので、体にガンがあるか無いかということに重きを置いて考える必要はありません。
医療の本質
医療というのは病気を完治させることを目的としている!という認識を私たちは持っています。
もちろんそれを目標として医療行為が行われているわけですが、医療で治らない病気と向き合う場面も治療の過程においては多々あります。
そういった治らない病気がわかった後にこそ医療の本質があるのです。
治らない病気と向き合っていかに充実した人生を送れるか、そういう部分をサポートするのも医療の大切な役割なのです。
治らない病気の治療
病気が治らないとわかったときにも今後の治療目標を定め、患者さんやその家族、そして医師がその目標を共有して治療を進めることが大切です。
治らないガンの場合には、ガンと上手に共存して生活の質を維持する事を心がけ、社会との関わりや仕事の継続、家庭での時間の過ごし方など「ガンとうまく、長く付き合う」ようにサポートします。
抗がん剤治療では髪の毛が抜ける副作用が出る事も良く知られていますが、治療最優先ではなく患者さんの希望も聞きながら治療方針を決める事も大切です。
医師と患者の関係
医療従事者は医療の専門家でその分野においては患者さんよりもはるかに詳しい訳ですが、それぞれの患者さんの価値観はよく話をしてみないとわかりません。
医師の側からは、専門的な情報をわかりやすく患者さんに伝え、患者さんの側からは、自身の価値観や生活の背景などを伝え、最善の治療を探ってゆくようにします。
患者側からも、医師が示した治療では自分のやりたい事ができなくなる場合には「ガンが小さくならなくてもいいから、体が動けるようにしておいて欲しい」などの要望を伝えても構わないのです。
医師と患者はお互いの意思の疎通がうまくできる関係になることがより良い治療につながると思います。
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