03 抗がん剤を知る
抗がん剤を知る
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抗がん剤による薬物療法
抗がん剤にはいろいろな定義がありますが、ここでは癌に対する薬物治療について説明します。
従来型の抗がん剤は、脱毛や嘔吐など激しい副作用が伴うという風にイメージをもたれる方が多いと思いますが、現在では多種多様な抗がん剤が使えるようになっています。
以前の抗がん剤では体の正常な細胞にまで影響を及してしまうことがありましたが、最近の抗がん剤の多くは
「分子標的治療薬」
というもので、がん特有のタンパク質や遺伝子を標的として作用するように作らていて、がん細胞だけを殺すようになっています。
「分子標的治療薬」については従来の抗がん剤に比べて副作用は少ないといわれていますが、この薬も万能というわけではなく副作用が起きる事があります。
新しい抗がん剤は今までと違った薬なので、違った形で副作用が出てくるということを認識しておいてください。
また、新しい薬が患者さんのがん治療に効果があるかどうかは使ってみないとわからない部分も多く、抗がん剤を使っていく過程において効果が出たことと副作用をよく見て、副作用の方が重いような場合にはその薬での治療を中止することもあります。
がん治療でいちばん大切なことは
新しいタイプの「副作用が少ない」と言われる抗がん剤を使ったとしても副作用が出ることがあり、その痛みや不快感というのは患者さん自身でしかわかりませんので、副作用による苦しみというものをきちんと医師に伝えなければなりません。
医療側からは血液検査で腫瘍マーカーの数値を見たり、 CTによる画像検査でガンが大きくなっているとか小さくなっているなどを見て治療成果を判断しますがこれはガンという病巣のみに治療を行っているに過ぎないのです。
大切なのはがんを治療している患者さん本人の苦痛を取り除いたり、患者さんの幸せに結びついているかどうかなのです。
抗がん剤治療を行いますと医師から告げられたとき
さまざまな副作用のある抗がん剤の治療を医師から勧められたときには、抗がん剤治療の目的や期待できる効果と副作用についてできるだけ詳しく医師から説明を受けるようにして、わからないことがあればどんどん質問することが大切です。
治療の目的はガンを小さくして消滅させることですが、その治療の過程において良いこと悪いことなどいろいろなことがあり、その間には自分の生活の質が大きく損なわれるかもしれません。
治療によって受けるメリットデメリットをよく考えて、抗がん剤治療をやらないという選択肢もあるということも知っておく必要があります。
未認可の抗がん剤
日本では認可されていないけれど、アメリカやヨーロッパではすでに効果が出ている抗がん剤があるという話を聞くと
「なんとか使えるようにならないか?」
と思う人が出てきて当然です。
しかし、医療の現場の視点から見ると、たとえその薬が目の前にあったとしてこれからこの薬を使って治療するかどうかということを考えたときに「使わないでも良い」という判断になることが多いと思います。
どうしても新しい薬や、手に入らない薬というのは自分のガンに対して効果があるという期待や幻想を抱いてしまうのが常ですが、現実的には必ずしもそうなるという事は無いのです。
それよりも今、使える薬を正しく使って最大限の効果を引き出す方がより良い治療につながると思います。
この薬が効かないから次の薬、また効かないから次の薬という風にすると決して満足のいく結果は得られません。
がん治療においては薬がすべてであるという風に思いこまないほうがよいのです。
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