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iPS細胞のしくみ
iPS細胞の正式な名称は
人工多能性幹細胞
というもので、体の様々な細胞になりうる事ができる細胞の事で、皮膚の細胞などに
山中4因子
という4つの遺伝子を組み込む事によって作られます。
私たちは元々1つの受精卵が細胞分裂を繰り返し、その過程で目や骨など様々な臓器に別れてゆきますが、iPS細胞は分化した細胞を受精卵に近い状態に戻す事ができます。
私たちの体には200〜300種類の細胞が60兆個もありますが、これも元をたどればたった1個の受精卵から始まっており、皮膚の細胞などを受精卵の状態にすることができれば、心臓や血液など様々な臓器を作り出す事も可能になるのです。
ES細胞との違い
iPS細胞が注目される前にはES細胞が注目されていました。
ES細胞とiPS細胞は、細かい違いはありますが性質的にはほぼ同じで、ES細胞の場合は人の受精卵から作られた細胞で倫理的な問題がありました。
対してiPS細胞では倫理的な問題は無いというのがその特徴です。
iPS細胞と発がん性
iPS細胞から細胞が増殖する時にガンになりやすいという話を聞くことがあります。
これは特定の遺伝子を作る時にウイルスに組み込むのですが、このウイルスが細胞のガンになりやすい染色体の中に入ってしまうのがその原因ではないかと考えられています。
しかし、違うウイルスを使う事や、創りだしたiPS細胞のゲノム解析によってガン化のリスクはだいぶ減ってきています。
こんな技術も
iPS細胞は様々な所で研究されており、ロボット技術を使って
培養の自動化
が出来るようになってきました。
これまでは研究者の「経験や感」などの職人的な方法で作る事が行われてきましたが、これをロボット技術で数値化できると品質を安定させ量産化もできるようになります。
細胞はシャーレの中で培養するとあまり量は出来ませんが、ビーズなどの様な形の物の上では多くの量が作れる事がわかり、細胞を培養する土台の材料は化学的な技術の専門家と研究が行われています。
また、細胞の大きさとインクジェットプリンターのインクの大きさはほぼ同じで、3Dプリンターで細胞のシートを積み重ねて心臓を作っていく事も理論的に可能だとされており、印刷技術も使われる様になります。


新薬の開発にも
日本ではiPS細胞は臓器再生に主眼が置かれている様におもいますが、他にも
などにも役に立つ技術として期待されています。
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