05 体内時計とテーラーメイド医療
体内時計とテーラーメイド医療
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時間医学の新しい可能性
現在では、時間医学、時計遺伝子から見たテーラーメイド医療、オーダーメイド医療が可能になるのではないかと考えられています。
テーラーメイド医療(オーダーメイド医療)とは、人それぞれ遺伝子が異なっていることから、同じ病気、例えば高血圧があったとしてもその背景にある原因は個人個人の差があるのですが、その原因を明確にできればその人にとって最適な治療が行えることになり、現在行われている疫学データに基づく治療からは大きく飛躍することにつながります。
標準治療の限界
同じ病気の患者さんでも、東京のようにめまぐるしく時間が過ぎるような所で生活している人と、地方で生活リズムがきちんとした所で生活している人とでは病気に至る背景も当然異なってきますし、気候なども大きく異なっています。
このような時に多くの人で実証が確認された治療法を行う「エビデンス」という考え方では、おのずと限界が来てしまいます。
患者さん一人ひとりの生活環境から体質、精神的な悩みなどを聞き、治療を行う事こそが時間医学にかなった治療法だと言えます。
新しい発見
2012年8月、理化学研究所の研究者が8年越しの研究によって非常に大きな発見をしました。
それは、たった1回の採血で心臓や肝臓など体の臓器の時計が何時を示しているかが読み取れる様になったというものです。
体内時計の狂いは・高血圧・肥満・糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞の引き金になり、狂いを放置しているといずれ病気の発症につながります。
しかし、自分自身の各臓器の体内時計は何時を指しているのか?今までは知るすべはありませんでした。
しかし今回の発見で、どこの臓器の時計が狂っているのか?がたった1回の採血でつきとめられる様になり、患者さん本人に合った治療が行える環境が整いました。
この治療法が確立されると、未病(病気になる前の状態)で手を打つ事ができ、今までの早期発見、早期治療よりも早い段階で病気の予防や、必要があれば少量の薬で治療するなど、今までには考えられなかった医療が可能になるのです。
これからの医療
脳卒中になると、たとえ命が助かったとしても後遺症が残り、厳しく辛いリハビリを行わなければならず、莫大な時間と費用の損失になります。
また程度にもよりますが、脳卒中後は完全に元通りになるという事はむつかしく、大きな不自由と付き合ってゆかなければなりません。
血液検査によって各臓器の異常を健康な間に知る、時間医学、オーダーメイド医療が一般的になれば、その恩恵は計り知れないものとなり、今後大いに期待されるところです。
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