03 ニオイと記憶
ニオイと記憶
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懐かしい香りとは
私たちは色々なニオイを感じますが、それを可能にするにはニオイの情報を脳内の神経細胞に覚えこませておかなければ判断することが出来ません。
ニオイを記憶する場所は脳内の「海馬」という場所であることがわかっています。
「失われた時を求めて」という小説を書いた“プルースト”という人にちなんだ「プルースト効果」というものがあります。
それは、「紅茶の中に入ったマドレーヌを食べた時に子供の頃の記憶がよみがえる」というものです。
懐かしい香りを嗅ぐとその当時の様子や一緒に居た人などの情景が想い出され、脳内では海馬に蓄積された記憶が、ある香りを嗅ぐことによって引き出されている状態にあります。
これは楽しい事ばかりでなく、悲しいことや辛いことも思い出されます。
ニオイと食欲
私たちが空腹になると、脳の視床下部が興奮し食欲が湧いてきます。
ラットに様々なニオイを嗅がせ実験をすると「しょうが」のニオイを嗅がせた時に反応が大きくなることが分かっており、人間でも中華料理店から出るしょうがと醤油のニオイを嗅ぐと、何か食べたい!という食欲が湧いてきます。
このように美味しそうなニオイで食欲が出てくるというのも、ニオイの記憶による作用なのです。
美味しそうなニオイを嗅いで「食べたい」という気持ちは、お腹が空いている状態と比例関係には無く、ある程度お腹が膨れていても「食べたい」という感覚は起こります。
逆に満腹を感じるニオイを嗅ぐと空腹でも「食べたくない」と感じて、これは動物実験でも確かめられています。
想い出の匂い
匂いの記憶は、単に匂いの情報だけでなく、その時一緒に体験した事が重要な情報として関連付けられ記憶されています。
だからこそ特定の匂いを嗅ぐと、それがスイッチとなって懐かしい記憶が呼び覚まされるのです。
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