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息つく暇もない生活
今回の講師「橋中 今日子」さんは学生の頃から、大正生まれの祖母と病気で寝たきりの母、知的障害の弟の家族3人を一人で21年間介護されてきました。
朝起きたら、まず母の世話をして、そのまま祖母と弟の世話をしながら朝食を作り、みんなを送り出した後に、自分は何かをつまみながら食事を摂って仕事に行き、帰ってきたら再び家族の世話が寝るまで続き、何かを考えるという余裕は全くありませんでした。
家族が寝静まった頃に、無意識に壁に頭を打ち付ける自分に気が付くことや、何も悪くない母をののしったり、祖母の些細なことで怒鳴り散らすようになり、自身が大変な事になっていると思ったそうです。
職場の現実
理学療法士として勤務している職場では上司に
など生活における説明をしており、母がくも膜下出血で倒れた時は介護休業を取り、その後復帰した時に上司から
- あなたが休む事で迷惑がかかっている
- これ以上迷惑をかけるなら辞めてほしい
と言われました。
勤務している所は病院ですので、病気や怪我をした人の治療をして社会復帰を目指すという施設のはずなのですが、職員が病人のケアをしているのになぜ助けてくれないのだろうか?という怒りと悲しさを感じ
こんなことなら仕事を辞めてしまおう
という考えが頭をよぎりました。
しかし、この仕事が好きで、家族で仕事を持っているのは自分だけだったので、仕事を辞めてしまうと路頭に迷う事になります。
家庭でも職場でも追い込まれた状況でも冷静でいられたのは
心理学
を学んでいた事が大きく、自分を客観的に見られた事で心の余裕が持て解決法を探ることができました。
職場が変わったきっかけ
上司には
- 仕事を辞めるとお金に困る
- この仕事を続けたい
- 自分の今の気持ち
を伝えると
そういう事を言ってもらわないと、どのように助けて良いのかわからないんだよ
と一定の理解をしてもらえました。
同僚も理解が進む一方で、休まれると迷惑するとはっきり言われる事もありました。
そのような中、祖母が骨折して自分の病院に入院しリハビリ室に来るようになると、認知症の家族がどのように接しているのかを肌に触れて感じることで、同僚の態度も優しくなってきました。
分かってもらう!伝える!
医療者であっても、実際に家族の介護をする体験をしないと、介護の大変さはわからず、それが一般の企業ならなおさらだと思います。
周囲の人に大変さがわかってもらえないと、疲れ果て、心が折れて、相談すらできなくなってしまいますが、実はその時点が始まりなのです。
介護が始まった頃は情報も経験も無いので、わからない事だらけですので、経験者からの情報とアドバイスを積極的に聞きたいものです。
こちらの情報を伝える手段として
写真や動画を撮る
事が有効で、メモを書くよりも写真や動画の方が相手に状況はうまく伝わります。
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