03 機能性ディスペプシア、問診と検査と診断
機能性ディスペプシア、問診と検査と診断
スポンサードリンク
まずは問診から
胃の調子がおかしい?と患者さんが診察室に入ってきた時に診断に最も大切なのは『問診』です。
問診では
・自覚症状はいつから感じるようになったか
・体重の減少や貧血があるか
・血便の有無
で重篤な病気がないか?他の病気がないかを判断します。
機能性ディスペプシアにおいて、問診はとても重要な手がかりになるので
※自覚症状はいつから感じるようになったか
できるだけ正確に医師に伝える必要があり、何かの行事や連休など記憶と関連付けて覚えておくようにしたいものです。
他にも
・どのあたりの調子が悪いのか
・食事の前と後のどちらで痛むのか
・空腹時でも痛むのか
など具体的な症状を伝える事も大切です。
検査も大切なのです
ひと通りの問診が終われば、次に検査をします。
内視鏡検査やバリウム検査などで、胃がんや大腸がんなど命にかかわるような病気の他、潰瘍の有無を調べます。
機能性ディスペプシアでは、胃の内視鏡検査を行います。
苦しいというイメージがある胃の内視鏡検査(胃カメラ)ですが、最近では鼻から入れる細い胃カメラもあり、検査自体も非常に楽に受けられるようになっています。
検査が終わり、外見所異常が認められない場合には【機能性ディスペプシア】を疑います。
胃潰瘍や胃がんを引き起こす【ピロリ菌】ですが、機能性ディスペプシアの5人に1人はピロリ菌がその原因となっていますので、ピロリ菌の検査も必要です。
※ピロリ菌検査は胃炎がある場合に保険適用になりますので、胃炎が無い時には保険適用外になります。
機能性ディスペプシアの診断基準
胃の不調を訴える患者さんに内視鏡検査やバリウム検査を行い目に見える病気が無い!となると【機能性ディスペプシア】の診断を下します。
機能性ディスペプシアの国際診断基準はローマで国際委員会が開かれたことにより「ローマ基準」と呼ばれ、最近の3回めの会議で最新の基準となる「ローマ3」が発表されました。
ローマ3によると機能性ディスペプシアは
・食後困窮症候群(食後の胃もたれや痛み)
・心窩部(しんかぶ)痛症候群(ミゾオチの痛み、焼ける感じ)
の2つに分類されます。
さらに
・ミゾオチ周辺の症状である(胸や下腹では無いこと)
・食事に関連する症状
・胃の適用性弛緩障害(胃の筋肉が緩まない)
これら3つの条件を満たす場合に【機能性ディスペプシア】と診断されます。
胃の不調を訴え【機能性ディスペプシア】と診断されると、この病名を初めて聞く患者さんにとっては不安に思えてくるかもしれません。
しかし、病名として診断が付けば治療への道も開けてきますので心配せずに治療に取り組んでいただければと思います。
スポンサードリンク