03 選手を支える鉄分
選手を支える鉄分
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鉄で走らせる
体格の良い選手でも、思い通りに走れない選手は「鉄分が不足している」ということがわかりました。
病的に鉄分の少なかった選手には貧血の治療に用いる「鉄剤」3〜4ヶ月飲みつつけてもらうと症状も改善して、その後も継続して飲み続けてもらった結果、ワールドカップ出場が果たせました。
治療の過程において、どんどん走れるようになっていく様をみて、改めて走れない事と鉄分不足の関係性を認識し、同じ年代の選手でも【走れない】という事を聞いていましたので同じことが起こっているのでは?と危惧しました。
貧血になりやすい年代
大分県で国体が行われた時に選手を調べてみると、貧血を抱えている選手がものすごく見つかりました。
なでしこジャパンで貧血があった選手が特別なのではなく、10代後半の女性の選手にはごく普通に貧血があるのだと再認識しました。
外国の選手と試合しても、中学生程度までなら敏捷性で勝てる場面もありますが、それ以上になると体格差でハンディになる場面も多く、相手に対抗できるような頑丈な体を作らなければなりません。
頑丈な体を作るための筋トレを本格的にする年代がが10代後半となり、そのことからこの年代に貧血が多く見られるようになるのだと思います。
鉄分を増やす取り組み
一般的な取り組みとして、栄養士の指導で鉄分を多く含むメニューを取り入れてみました。
しかし、今まで不足していた鉄分を食事だけから摂るという事は難しいことがわかりました。
貧血の選手に与えた「鉄剤」は一日に必要な量の4〜5倍もの鉄分が採れるようになっていて、その鉄剤を半年程度飲んでやっと正常値に戻るような状態です。
鉄分が含まれている食品を食べても吸収できる鉄分はわずかですので、鉄分の多い食事とともにサプリメントも同時に摂るように提案しました。
しかし、10代後半の育成年齢に当たる選手には、なるべく食事から栄養を摂るようにすることが基本でサプリメントを使うということはよく思われずすぐには採用されませんでした。
しかし一旦減った鉄分は食事だけでは取り戻せず、さらに筋肉をつける必要があるこの年代において鉄分の補給にサプリメントは必要でした。
鉄サプリメント
平成18年頃から鉄分の補給にサプリメントを使うという事が徐々にですが取り入れてゆきました。
日本代表の合宿の初日に運動能力テストが行われ、その中に最大酸素摂取量という項目があります。
このテストを行った際に、調子が悪いとか今まで元気に走れていたのに、走りが悪い選手を調べてみると、貧血がみつかりました。
このようなことから、走れない選手には鉄分を補給しなければならない!という考えが徐々に浸透して、現在では「サプリメント」が使われるようになっています。
サッカーにかぎらず、10代後半の選手で思うようにパフォーマンスが出せない選手には、鉄分補給の認識を持つことも大切です。
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