05 人と腸内細菌の不思議な関係
人と腸内細菌の不思議な関係
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腸内細菌は生命の不思議
腸内になぜ多種多様の細菌が大量に住み着いているのか?ということを考えると生命の不思議を感じてしまいます。
生命の誕生を考えると細菌の方が遥か先に地球上に存在していて、単細胞生物から多細胞生物へ、さらに脊椎動物へと進化してゆく過程で、全ての脊椎動物は腸に腸内細菌を持っています。
腸内細菌のほとんどは、酸素がない状態でも生きられる嫌気性の細菌で、進化の過程で新たに生きてゆく場所として動物の腸内に住み着いたと考えられます。
口から食道、胃から小腸、そして大腸と進めば進むほど空気に触れる事は無く、嫌気性の菌にとってこの上ない環境が腸にありました。
生き物の体の中で生き残ってゆくためには、宿主と共生してゆかなければならず、免疫系を刺激して宿主の健康を維持するような働きが自分たちのためにもなることから、現在のような腸内細菌の働きになったのではないかと考えられます。
ある種の昆虫では、遺伝子の中に腸内細菌の遺伝子を組み込み腸内細菌と共同生命体となっているものさえあり、腸内細菌は「第二のゲノム」とさえ呼ばれています。
日本人だけの腸内細菌
食物繊維は消化できませんが、腸内細菌のおかげで分解して栄養にすることができます。
フランス人が最近行った研究では、他の人種には見られず、日本人の腸内にしかいない「海藻を分解する腸内細菌」を発見しました。
日本人は、わかめや昆布、もずく、のりなどの海藻類を良く食べるのでそれを食べる腸内細菌も住み着いているのではないかと考えられています。
母乳と免疫
母乳には、タンパク質やカルシウムの他に免疫系の成分も含まれています。
人間の母乳にはオリゴ糖がたっぷり含まれていて、子供が母乳を飲むと腸内に達したオリゴ糖が善玉菌のビヒダス菌の栄養になり、腸内環境が良くなってゆくという仕組みになっています。
自然な命の育みが、腸内細菌を元気にして免疫系を成長させ、子供の健康維持に役だっているのです。
腸内細菌は子供だけでなく、大人も含めて私達の命と健康に深く関わっていて、腸内細菌なしには生命は維持できないほど深い関係性を持っています。
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