うつと光のかかわり

うつと光のかかわり

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照明が悪いと鬱になる



うつ病と光には深い関係があります。


多くの精神科医は薬物治療とは別に日常生活の改善指導として
午前中に太陽光を浴びる
事をすすめています。


午前中の光を浴びると
  • 体内時計を正常にして体内リズムを整える
  • 光を補う事による「うつ予防」効果
があります。



朝日を浴びるのは健康に良い!



私たちは細胞の中に体内時計を持っており、それぞれがリズムを刻んでいて体の機能を維持しています。


人間の体内時計が刻む一日の時間は人によって少しずつ異なっていますが、朝日を浴びることによって体内時計と地球の時間のズレがリセットされます。


体の隅々の細胞に至るまで存在する体内時計を統括しているのが
脳の体内時計
で、眼の網膜にある光を感じる細胞は脳の体内時計とつながっています。


網膜の光センサー細胞は「朝日の強い光」に敏感に反応して、脳の体内時計が体の体内時計をリセットするという仕組みになっています。



朝日を浴びるとウツ予防になる!



冬になると太陽がほとんど昇らない北欧では昔から鬱病が多い事が知られており、近年の研究ではその原因が「光不足によるもの」だということがわかってきました。


これは北欧にかぎらず雪国など冬に日照時間が少ない地方でも、光の少ない期間に軽いウツ症状が見られることがあり
季節性感情障害
という病名もついています。


光が少ない環境では体内時計が日常的にズレてしまうことがその原因として考えられるのです。



暗いとうつ病になりますよ?



うつ病になると脳内の『セロトニン』の分泌が極端に減る事が知られていますが、セロトニンが不足すると精神のバランスが崩れてしまいます。


強い光を浴びる夏にはセロトニンも多く分泌され、楽しくウキウキした気持ちになりますが、光の少ない冬になると、健康な人でもセロトニンの分泌は非常に減ってしまい、ブルーな気持ちになりがちです。


このように光とセロトニンには大きな関係性があり、光不足が長期間続くとうつ病になる可能性が高くなってくるのです。



光を使ったうつ病の治療



滋賀医科大学や日本大学では
光療法
という治療が行われており、強い光を一定時間浴びることで体内時計を整える効果があり、光療法は欧米では一般的に行われている治療法です。


日常生活でのうつ予防、光不足の解消には
  • 朝起きたら30分以内に朝日を浴びる(脳の親時計のリセット)
  • 朝食を摂る(胃腸にある体内時計のリセット)
があり、朝の強い光には
  • 体内時計のリセット
  • 光を補いセロトニンの分泌を即す
という大切な効果があるのです。


毎朝
  • 窓際で朝日を浴びながら朝食を摂る
  • 食後は散歩やストレッチをして光を十分に浴びる
このような生活習慣を持つと体調が整えられ、うつ病の予防や改善にも効果が期待できます。
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