新型ノロウイルス

大流行の危険が高まっている新型ノロウイルス

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新型ノロウイルス発見



本年(2015年)9月以降に国内で集団感染が発生したノロウイルスは昨年初めて国内で感染が確認されたもので、そのほとんどが
新型ノロウイルス
で、これは従来のノロウイルスの遺伝子が変異したものであることがわかりました。


国立感染症研究所は新型ノロウイルスの大流行が起こる可能性が高まったとして、厚生労働省も全国の自治体に注意を呼びかけています。



治療法がない!?



ノロウイルスの感染力はインフルエンザウイルスの1000倍と桁外れに強力で、わずか10個程度のウイルスでさえ感染することがあります。


感染すると腸炎を引き起こす事から食中毒の原因にもなり、毎年秋から冬が本格的な流行シーズンで
  • 激しい嘔吐
  • 激しい下痢
などをひきおこします。


現在ノロウイルスに効果のあるワクチンや特効薬はないため、嘔吐や下痢などで
脱水症状
にならないように水分補給などの対症療法をするしかありません。


ノロウイルスの症状が出てから通常では自然に数日間で回復しますが、乳幼児や高齢者では重症化して入院治療が必要な場合もあり
  • 脱水予防の点滴
  • 吐いたものが喉に詰まる窒息の予防
などに注意をします。



ほぼ全ての人に免疫がない



新型ノロウイルスの場合、人間は抗体を持っていないので感染は次々に拡大してゆくことが予想されています。


また従来のノロウイルスとは遺伝子の型が違うので
ノロウイルスの迅速判断キット
では発見できず、病院に行ってもノロウイルスと診断がつかない場合もあります。


ノロウイルス特有の症状である
  • 嘔吐
  • 下痢
などが認められる場合には
  • 健康な人への感染予防
  • 患者をなるべく隔離する
  • 衛生的な排泄物の処理
などを適切に行うようにしましょう。


もし、保育園や高齢者施設で感染の発見や対応が遅れてしまうと手遅れになりますので十分な注意が必要です。



消毒と予防



ノロウイルスに対してアルコール消毒では十分な効果は得られない反面、手洗いは有効です。

手洗いは
  • 食事の前(外食でも家でも)
  • トイレに入った後
  • ドアの取手に触っった後
など流水で15秒以上丁寧に手洗いを行う事が大切で、空気中に浮遊しているウイルスに対しては
マスク
が有効です。


患者の嘔吐物や便の処理には
  • マスク
  • 手袋
を着用し
次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤
などを使って消毒する事が必要です。


 



次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤は手洗には向きませんので、石鹸をつかってしっかり手を洗い15秒以上流水でよく洗い流す様にしましょう。







感染者の嘔吐物や便にはノロウイルスが多量に含まれているので、トイレを流す時に便座のフタを閉めないで流すと、トイレ中にウイルスが漂う事になり飛沫感染する危険性も高まります。


  • トイレを流す時には便座のフタを閉める
  • 水洗のレバーやドアノブなどは次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤などで消毒する
  • 家族でノロウイルスが出た時には感染を予防するために全員がマスクをする
などの予防をすれば感染の確率を下げる事もできますし
ヨーグルトを食べる
と腸内でバリヤが出来、ノロウイルスが感染しにくくなります。