健康セルフケアの街づくりの提案

健康セルフケアの街づくりの提案

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診断の見落とし



患者さんを病院の診察室で診た時に正常でも健康だとは限りません。



例えば、血圧の薬を飲んでいる人が薬が効いている時には正常でも、早朝や仕事中では急激に上昇したり、寝ている時に下がりきらないという事もありますので、患者さんを診る時には生活全般を見てゆく事が大切なのです。



北海道と高知県で高血圧が多かったのは!



北海道の浦臼町と高知県の土佐町で行った冬の朝の時点での血圧測定の比較では、北海道の方がはるかに気温が低いので寒さストレスによる血圧上昇は当然コチラであろうと予測はできました。


しかしながら、北海道は完璧な暖房環境が整い家の中は寒くありませんが、高知県は北国と比べると寒さ対策を必要とせず、そのため冬の室内温度は寒く、南国土佐町の方が血圧が高い人が多いという結果になりました。


このような結果から薬での治療よりも
体に負担の無い環境を整える
という事にもっと気をつけなければいけないとおもいます。


冬場に寒さによる血圧上昇を予防するには
  • 床暖房
  • 厚手のカーテンを使う
  • 二重サッシ
  • 厚着を心がける
  • 脱衣場に暖房
などで寒さストレスを避ける対策が必要です。



健康クラブを作りましょう!



現在日本では高齢者が5人に1人という
超高齢化社会
にあり、病院は常に人がいっぱいで、看護師も医師も老人ばかり!という社会も来ると思います。


そのような社会では、自分達の体調管理は病院任せにしないで
自分たちの健康は自分で守る
という取り組みが大切です。


地域には「消防団」という組織がありますが
地域の医療団
という組織が必要になってきます。



大塚先生が健康度を上げた町とは



大塚先生が高知県土佐町で行っている
健康セルフケア
という取り組みでは地域ごとに特徴のある病気
  • 血圧のコントロールがうまくいかない
  • 血管が硬くなっている
  • 抑うつ状態
  • 歩くスピードが遅い
などを医師がピックアップして、その解決法や予防法を各地区の老人クラブなどで、地域の医師や保健師、看護師と共に指導する取り組みが行われています。


いままでの医療は
病人を診て治療する
という一方通行的な流れで行われてきましたが、今後の地域医療は患者と医療を提供する側が立場の垣根を超えたコミュニティで意見を交換しあうという事が大切です。


このように医療が積極的に生活の中に入って行くことによって
血圧の低下
肥満の解消
血糖値の低下
などの成果が実際に出ています。



未来の健康社会



超高齢化社会では心房細動など命にかかわるような不整脈がどんどん増えてきています。


心房細動が起こると心臓の中に血の塊が出来て、それが脳の血管で詰まると大きな脳梗塞を起こしてしまいます。


不整脈は心電図を見ればわかるのですが、現在心電図の扱いは医師と看護師しか認められていませんので、今後は一般の人でも扱えるような制度作りが望まれるところです。

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私たちは病気になってから対応するのではなく、病気になる前の
未病
という状態を把握して病気にならない改善をする事こそ大切ですし、病気になっていても一見健康で医師の診察をすりぬけてしまう
仮面病
をいち早く見つける事も必要です。


時間医学の知識を未病や仮面病の発見に活用していただければと思います。
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