遺伝子診断で生まれる悩みについて

遺伝子診断で生まれる悩みについて

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遺伝子診断の功罪



遺伝病には原因はわかっていても治療法が無い病気も多く、遺伝子診断において将来発症すると診断がつけば、大いに不安を感じてしまうものです。


例えば、筋ジストロフィー症やハンチントン舞踏病などの特定の遺伝子の変異が見つかると
  • 発症の時期
  • 症状が強い、弱い
などもわかってしまいます。


また治療法が確立されている遺伝病の場合でも病気の発症を見逃さないために、定期検診は欠かせないようになってきます。


また、遺伝には
  • 男子だけに遺伝するもの
  • 兄弟に遺伝するが子供にはあまり遺伝しないもの
  • 親から子供に50%の確率で遺伝する
などのタイプがあり、自分ばかりでなく子や孫など家族も心配や悩みを持ちながら生きてゆかねばなりません。



遺伝病と家族



知能の遅れが見られる男の子の場合遺伝子検査をすると
副腎白質ジストロフィー
という病気が見つかり、この病気の遺伝因子はたいていの場合、母親が持っていますが、男の子に発症する病気なのでお母さんは発症しません。


自分の遺伝子のせいで、子供に遺伝病が発症した事を夫にどう伝えれば良いのか?


またお母さんが保因者であれば、姉妹やおばあちゃんも保因者である可能性があり、もし姉妹がこれから結婚する場合、遺伝病の事を告知するのかどうか?などとても重大な悩みをかかえてしまう事になります。


遺伝病の診断は患者さん本人が対象ですが、遺伝に関わる病気は血のつながりがある家族や親族が共有しており、さらに大きく見ると
  • 日本人に多い病気
  • 西洋人に多い病気
などの特徴があり、家族や地域によっても差があります。



遺伝子診断を受ける前に



遺伝子検査は診断の確定に役に立つというメリットと同時に、これから起こる病気への不安も同時に抱えてしまう事にもつながります。


遺伝子検査を受ける時には
  • 診断をする意味
  • 結果を受け止める心の準備
が必要で、それを飛ばして検査を受けてしまうと
こんなことなら知らないほうが良かった
という事になってしまいますので、事前に十分な時間をかけてカウンセリングを受ける事が必要なのです。
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03 遺伝子診断で生まれる悩みについて関連エントリー

01 遺伝子診断とは何か
医療の進歩で病気になりやすい遺伝子の人となりにくい遺伝子の人がわかる様になってきました。また将来ガンになるリスクも自分の遺伝子を調べるとわかる様にもなっています。
02 遺伝子診断で期待できること
色々な病院に行っても診断がつかない時には遺伝子診断を行うと解決出来る場合があります。
04 遺伝カウンセリングについて
遺伝子診断を受ける時や、遺伝リスクがある時に受ける遺伝子カウンセリングとは
05 遺伝子診断が社会に与える影響
遺伝子診断を行うと障がいや病気などがわかるようになり、それによって差別や偏見も生まれてきます。