依存症の治療

依存症の治療

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治療と回復の手助け



薬物依存症の人に対して入院や通院で治療を行っている専門の医療機関はありますが、その数は限られています。


病院以外では当事者同士がお互いに支えあって回復を目指す団体もあり、医療機関以外でも回復を目指すサポートが受けられます。


病院での治療では、患者が薬物に依存しそうになる場面で
認知行動療法
を使ってやり過ごす方法を学び、回復機関では
ミーティング
を行い、相手を批判せず自分たちの体験に基づいた行動を発表しあうなどの独自のプログラムで回復を目指します。



否定と肯定どっちが良いのか



回復期において、薬の誘惑に乗ってしまった事や、薬を使ってしまった事を安心して言えるのはとても大切で、そのことを言っても責められない場所がある事が回復を目指す上で一番大切なのです。


そのような環境は薬物使用を肯定している様に思われるかもしれませんが、今まで隠れて薬を使っていた人は、自分が薬物を使った事を言葉に出して言うことで気持ちが少し楽になることがあり
  • 自分の弱さ
  • 自分の失敗
を言っても責められずに、その事を周囲が認めてくれる、そこから回復への一歩を踏み出すというアプローチを取る方がはるかに回復に役立つというのが経験的にわかっています。



困難な道のりでも



そもそも日本では薬物依存症の専門医も少なく、薬物依存症の患者はどこの病院でも敬遠される存在でした。


そこで医療機関での治療をわかりやすくマニュアル化して多くの施設で取り組めるようにした
SMARPP(スマープ
という薬物依存症の治療に特化したプログラムがあります。


患者さんによっては民間で回復を目指すダルクという団体で行われている経験者によるグループ療法に抵抗感のある人もあり、その前段階で医療機関で予習を受ける事により、スムーズにプログラムに参加することも可能になってきます。


薬物を止めても、しばらくすると
  • 苦しみ
  • 痛み
が襲ってきて、いままで薬を使ってそれらを乗り越えて仕事を続けられたり頑張れたりした経験もあり、止め続ける事は容易ではありません。


重症の薬物依存症の人でも数時間や数日なら止められますが、止め続けるのはとても困難で、その困難を乗り越える方法こそが、経験者の団体で取り組まれている回復プログラムなのです。
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04 依存症の治療関連エントリー

01 依存症になりやすい人
こんな人が依存症になりやすい!あなたはどのタイプ?
02 罰する事だけではなくならない
薬物犯罪で有罪になった人では再犯率が高いのが特徴ですが、ある国のユニークな取り組みでは再犯率は大きく低下することがわかりました。罰するだけでは犯罪を防止できない理由がそこにあります。
03 身近にある依存症のきっかけ
違法薬物のほかにも特定の市販薬で依存症になり、10代の子供にも深刻な影響を与えています。
05 もし身近な人が依存症になったら
依存症の患者と家族がより良い方向に向かうための方法とは