過敏性腸症候群の検査と診断

検査と診断について

便秘,便潜血検査,下痢

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早めの受診を



自分が過敏性腸症候群と知っていても、いのちに関わる病気ではないので諦めている人もいるのではないでしょうか?

しかし過敏性腸症候群の患者さんの生活の質は健康な人に比べて著しく低下することが知られていますので、積極的に病院に行く事をおすすめします。

また、便秘や下痢が続く場合には過敏性腸症候群以外の病気の兆候かもしれませんので、早めの受診に越したことはありません。

受診する所は『消化器内科』または『心療内科』になります。



検査の内容



病院に行くとまず検査が行われます。

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 便潜血検査

さらに場合によって、大腸内視鏡検査も行われることがあります。

下痢や便秘の症状がある病気には

  • 大腸がん
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病

などがあり、これらの病気には

  • 血便
  • 発熱
  • 体重減少


などの症状が見られるのが特徴です。

潰瘍性大腸炎では、血便や発熱、体重減少などの症状は見られませんので、もし下痢や便秘と共にこのような症状がある場合には、早く検査を受け病気を特定しなければなりません。



受診する時の注意点



病院では診察時間に限りがありますので次の点に注意します。


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  • いつ頃から症状が始まったのか?
  • どのような時にどのような症状が出るのか?
  • 腹痛の種類(キリキリと痛む、鈍い痛みなど)
  • 痛みはどれくらい、(何分、何時間)続くのか?
  • 排便の頻度
  • 便の形
  • 便を出すと腹痛が良くなるのか?

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など『治療の決め手』になる情報をあらかじめ用意してから受診しましょう。

また心療内科の観点から知りたい内容として


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  • 最近気になる出来事があるのか
  • 最近どんな気持ちで過ごしているのか
  • 普段どんな生活を送っているのか

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などの項目について、箇条書きにして持って行くと非常に診察の役に立ちます。



心療内科を受診する時の心構え



自分がストレスにさらされている事は、他の人や医師に言いにくいものです。

過敏性腸症候群の患者さんに「最近ストレスを感じていますか?」と聞いても、「そんなことはありません」という答が帰ってくることがよくあります。

しかし色々話を聞いてゆく内にストレス状態にあるということが分かってきます。

このようなことから、医師と患者がじっくり話し合うということが必要なのですが、大切なのは、患者側が率直に自分の置かれた状況を「包み隠さず話す」ということが最も重要な事になってきます。

「患者さんの今の気持ち」を言葉で言い表していただくと診察も随分と違ってきますので、ぜひとも本音を打ち明けていただきたいとおもいます。
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02 原因は何か?
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04 治療の方法
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