感染症の代表、風邪とは何か?

感染症の代表、風邪とは何か?

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風邪の症状と感染



風邪はウイルスによる感染症の総称で原因となるものには
  • ライノウイルス
  • コロナウイルス
など数種類の物があり、感染するウイルスは違ってもほとんど同じ症状で
  • 鼻水が出る
  • 喉が痛くなる
  • 咳が出る
  • 痰がらみ
などが出て、治ってゆく過程で最後に咳が残りやがて良くなるというものです。


風邪のウイルスは人から人へと感染してゆき
  • 接触感染
  • 喉や鼻の分泌物からの感染
などがあり、くしゃみや咳、会話を介して感染する事や、鼻をほじった手で何かを触り、それを他の人が触って感染することなどが考えられます。



風邪をひかない人は?



風邪に限らず感染症について同じウイルスに感染しても、すべての人が発症するわけではなく、症状がでない人を
不顕性感染
と言い、不顕性感染の人は一定の割合で存在します。


ウイルスに感染しても発症しない理由は完全に解明されていませんが
  • 疲れている
  • 免疫状態が悪い
などがあると発症しやすいと言われています。


ウイルスに感染しても症状が出ていない「不顕性感染」の人の体について
デング熱
について調べた所、感染して発症していない人でも血液の中にウイルスがあることがわかっており、風邪の場合でも症状がでないまま家に持ち帰ってきたという場合も考えられます。



市販薬の上手な使い方



風邪の治療には病院で薬をもらう場合と市販薬を使う場合があります。


どちらの治療薬も
  • 鼻水
  • のどの痛み
などの風邪の症状の緩和に対して使う対症療法的なもので風邪が良くなるというものではありません。


病院などでは風邪でも多くの種類の薬をもらう場合がありますが、基本的には症状の緩和という目的で処方されるものです。





風邪に抗生物質は必要ない!?



風邪の治療薬として抗生物質が処方されていることがありますが、本来抗生物質というのは細菌に対して聞く薬なので、ウイルスが原因の風邪には効果がありません。


なぜ風邪なのに抗生物質が処方されるのかというと、これは風邪の後に
  • 副鼻腔炎
  • 肺炎
など2次感染を予防する目的と考えられ、昔から良く行われていました。


しかしながら、風邪の治療中に抗生物質で2次感染を予防できる頻度は
1万人に1人
程度のもので、むしろ抗生物質の安易な投与による
  • 下痢などの副作用
  • アレルギー
などのデメリットの方が大きく、現在は風邪の治療には抗生物質は使うべきではないと考えられています。
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