認知症とアロマセラピー

認知症とアロマセラピー

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アロマと医療



匂いが脳に与える影響が解明されてきたことから医療分野への応用も研究サれています。

その中でも最も期待されているのが、認知症です。

認知症のおよそ半分はアルツハイマー病で現在全国で500万人程の患者を数えていますが、今後も超高齢化社会が加速してゆく環境では、すぐに1000万人を超えると予想されます。



認知症へ香りでアプローチ



認知症の患者さんは、嗅覚が悪くなる事がわかっており、その原因は匂いを感じるセンサーが悪くなっていると考えられています。

逆に、匂いの感受性を戻すことができれば認知症の予防や治療につながるのではないか?と考えられており様々な研究が行われています。

柑橘系の香りは交感神経を刺激し、脳の前頭葉の血流を増やす効果があります。

認知症患者の脳は前頭葉の働きが低下しており、柑橘系の匂いによって前頭葉を刺激する取組みが行われています。

柑橘系の香りは「レモングラス」を使い、一日2時間、1ヶ月程度嗅いでもらうと、物忘れが改善し、認知能力も改善するという事が確認され論文にもなっています。

認知症患者が増加する中、できるだけ早い時期に認知症を見つけ、悪化しないようにしたり、発症を遅らせるための対策として、アロマセラピー(芳香療法)を使えば、薬物治療との相乗効果でより高い効果が期待できます。

薬物治療の場合、同じ量の薬でも人によって効き方に大きな違いがあります。

しかし、アロマセラピーでは匂いを感じる細胞があれば誰でも同じような効果が期待でき、副作用の心配もなくコストも安くできます。

今後世界レベルで人口は高齢化しますので、より早期に認知症を発見し、アロマセラピーの様なより簡便な方法で治療ができれば大きな成果につながります。



香りでダイエットできる!?



匂いは脳の様々な場所に影響を与えます。

肥満の人の脳は満腹中枢が異常をきたしており、このような場合ある種の香りで満腹中枢を刺激すると、食欲を抑えることができます。


逆に拒食症の人では摂食中枢を刺激する「生姜」などの香りを嗅ぐと食欲が出て、治療につながるのではないかと考えられています。
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04 認知症とアロマセラピー関連エントリー

01 注目される香りの効用
ニオイは鼻から入り電気信号に変換され神経を伝って脳で判断しています。ニオイのメカニズムと、ニオイを感じにくくなった時の意外な病気の診断法について
02 いい香りイヤなニオイ
納豆やくさや、シュールストレミングなど発酵食品などは好きな人にとってはたまらないたべものです。同じ食物でも人によって好き嫌いが出る背景をニオイから分析します。
03 ニオイと記憶
懐かしい匂いを嗅ぐと、どうして昔の事を思い出すのか?空腹でもあるニオイを嗅ぐと食欲がわかなくなる!ってホント!?
05 正しい精油の使い方
自宅でアロマオイルを使う時の注意点と、医学的観点から見たオススメのアロマオイルについて