加工食品の塩分には要注意

加工食品の塩分には要注意

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塩分と血圧の深〜い関係



ミミズでもカエルでも人間でも
血液の塩分濃度は0.9%
となっており、進化の過程で濃度が最適化されたと考えられ、血液濃度が1.0%や0.8%と、たった0.1%変化しただけで死んでしまいます。


食べ物から塩分を摂ると血液の塩分濃度が上がり、それを下げようとして水分が欲しくなる結果
喉が渇く
という生理反応が起こります。


水分を摂る事によって血液中の水分量が増え、さらに様々なホルモンが分泌され腎臓は塩分を取り除くために一生懸命働きます。


しかしながら、腎臓で処理しきれないほどの塩分があると
血圧の力で塩分を排出する
という体の働きがあり、これは
塩分を排出するための最後の砦
となり、もし塩分が排出できないと
心不全
になってしまうのです。



必要な塩分量はこんなに少なくて良い



塩分の摂りすぎはいけないのですが、体に必要な物でもあります。


人間が必要な1日の塩分は
健康な人で2〜3g
程でよく、1日1gの摂取で生きている民族もあり、例えば赤ちゃんなどはほとんど塩分を摂らないでも健康なのです。


私たちが塩分を多く摂りだすのは離乳食以降の食事が問題になり、現在の日本人は
1日10〜11gの塩分摂取量
と言われ、このレベルでも血圧には悪影響を与える事になります。


厚生労働省の推奨する1日当たりの塩分摂取量は
  • 男性が8g未満
  • 女性が7g未満
という量となりますが、WHOが定めた国際基準では
1日5g
となり、日本の基準は高すぎるというのが現実です。



無理なく塩分を減らす方法とは



家庭でできる減塩法として
うまみ成分を活用する
という方法があり、ダシを取ると減塩しても物足りなさは感じません。


私たちの塩分摂取の6〜7割は
  • カップめん
  • インスタントラーメン
などの加工食品から摂取しているとされ、カップ麺などはスープまで飲むと5g程度以上の塩分摂取になってしまうのです。


お手軽に塩分を減らしたいなら加工食品を食べる機会を減らす様にしましょう。



塩分チェック法



加工食品には塩分含有量のほかに
ナトリウム含有量
という表示があり、これを塩分量に換算するには
ナトリウム量×2.5倍
という計算式になり、ナトリウムが2gだとすると塩分は5g相当という事になります。



国家で減塩に取り組んだ結果



イギリスでは2006年に加工食品に含まれる塩分を減らす法律を作り
10年間で20〜40%の減塩
と長い期間で少しずつ塩分を減らしてゆくという取り組みが行われました。


少しずつ塩分が減らされてゆくので、人々は気づくことはありませんでしたが
  • 高血圧の人が減ってきた!
  • 脳卒中や心臓病の死亡が40%減った!
という驚きの結果が得られており、日本でも減塩に取り組んだ地方では同じような結果が得られています。
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