ポリファーマシーについて

ポリファーマシーについて

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いっぱいの薬



複数の病院にかかっていると、それぞれの病院から薬が処方されます。


ここで問題になるのは、同じ病気や症状で複数の病院を受診する
ドクターショッピング
で、他の病院で診療してもらった内容や、飲んでいる薬を知らせないと、同じ作用の薬がその都度出される事になります。


 


病院を変えた時に、今までの受診歴や飲んでいた薬の情報があると、その薬を継続して使うのか、新しい薬に置き換えるのかなど、より正しい診療につながります。


一般的に一度に飲む薬が5〜6種類以上ある場合には
ポリファーマシー
と呼ばれており、現在では好ましい状況では無いとされています。



お薬手帳といつもの薬局



ポリファーマシーとは「多くの薬局」という意味で、新しい病院を受診する時に今使っている薬の情報がわかると
正しい薬の処方
ができ、さらに薬の過剰投与を防ぐことができます。


薬の使用履歴や現在使っている薬は
お薬手帳
に記載されていますので、診察の時には必ず提示するようにし、薬の使用履歴をきちんと把握するためには
お薬手帳は1冊に!
まとめることが必要です。


もしお薬手帳が無くなった場合でも、かかりつけ薬局があると今まで使った薬の履歴が残っていますので、安心ですし、もし違う病気で処方された薬がある時には
  • 同じ効果の薬
  • 飲み合わせ
などがチェックでき、問題がある場合には医師に問い合わせて調剤を変更してもらうこともできます。


たとえば便秘の薬を使って下痢気味になったので下痢止めの薬を飲むという本末転倒な薬の処方をされている患者さんは結構おられ、このような場合には、便秘の薬の量を減らしたり、飲み方の工夫をすればより良い解決につながるかも知れません。



飲み残した薬は




多くの薬が出た場合には、飲み忘れや勝手に止めてしまうなどで飲み残し(残薬)が出ることがあります。


処方された薬の飲み残しがあれば、その分効果も期待できません。


在宅医療で患者さんの自宅に出向くと、薬が山のように残っている事があり、その背景にあるのは
  • 飲めない理由
  • 副作用がつらい
などがあり、同じような薬の整理や副作用の少ない薬への変更など薬剤師と医師が連携してより良い治療につなげる事ができます。


残薬が多い時には医療費や薬代、治療の時間も多くかかってしまいますので、そのような時には
  • この薬を飲むと気持ち悪い
  • 効果がはっきりと感じられない
など、医師や薬剤師に遠慮しないで伝える事が大切です。
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