免疫のしくみ

免疫のしくみ

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免疫って凄い



体に備わっている防御機能のうち免疫は外から入ってきた異物を排除する重要な働きがあり、異物が入ってきた時にすぐに反応する
自然免疫
は、ウイルスや細菌を食べてやっつけます。


自然免疫だけでは間に合わない時にはリンパ球が活躍する
獲得免疫
に引き継がれ、自然免疫から受け取ったウイルスなどの情報を得て、強力な作用を発揮します。


インフルエンザで首のリンパ節が腫れている時には、自然免疫がウイルスを食べた状態でリンパ節まで流れて行き、リンパ節でT細胞が特異的に増えます。


T細胞の中でも
キラーT細胞
が出来ると、ウイルスを殺して行き
B細胞
が刺激されると、ウイルスに対する抗体が血液中に分泌されるというメカニズムがあります。


最初にインフルエンザにかかった時には獲得免疫が作動するのに2週間程かかりますが、2度目の感染では前回の感染のメモリーがのこっていて感染後すぐに免疫が動ける状態にあり、ワクチンなどはこの仕組を利用しています。



ガンもなかなか賢い




ガン細胞は元々自分の細胞ですので、免疫が敵だと見分ける事が出来るのかどうかは昔から議論されてきました。


ガン細胞も最初は1つの細胞から始まり、5センチ程度のガンとして発見されるまでには何年も経過しており、その間には免疫細胞との戦いが繰り返されており、その戦いをくぐり抜けたガン細胞が成長したガン細胞であると言えます。


免疫には過剰に働き過ぎない様にブレーキをかける仕組みがあり、ガン細胞は免疫細胞にブレーキをかけ自分が攻撃されないような方法を会得している事が解明され、このガン細胞の働きがわかってきた事から特定のガンでは免疫を使って治療することができるようになってきました。



免疫チェックポイント阻害剤



リンパ球にあるブレーキの機構として
  • PD1
  • CTLA4
を始め様々なものがあり、これらから逃れているがん細胞は思っていたよりも多い事が最近明らかになり、これらのブレーキを止める働きのある薬を使うと、免疫が動き出しガンを攻撃出来るようになることがわかりました。


この治療も効果のあるガンと効果が無いガンがあり、患者さん全てに有効だと言うわけではありません。
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02 免疫のしくみ関連エントリー

01 ガンとは何か?
細胞がガン化するメカニズムやガン免疫療法の効果とは?
03 ガン免疫療法とは
ガン免疫療法の種類、効果と副作用について
04 ガン免疫療法の実際
実際に免疫チェックポイント阻害剤を使った治療の成果と気になる治療費について
05 ガン免疫療法の未来
今後ガン免疫療法が使えるガンの種類や治療成果の向上について