何かに強くこだわっている、着替えをする場面でのかかわり方

何かに強くこだわっている、着替えをする場面でのかかわり方

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強いこだわりを持っている人に対して




認知症の人が自宅に居るのに「家に帰る」と言って出て行ってしまう行動をとった時など
  • ここが家でしょう!
  • なんでそんな事いうの?
などと問い詰めてしまいたくなります。


しかし本人の心情としては
ここに居る事の不安感
がそうさせているので、このような時には、行動や気持ちを抑圧せず【ダメ出し】という嫌な感情を植え付けてしまわないようにする事で事態は改善の方向に向かいます。


具体的な対処法は
  • 見る
  • 聞く
  • 話す
の基本的なコミュニケーション技術を使い
  • 相手の目の高さに視線を合わせる
  • 3m程度の距離をとる
ようにして、相手の視線を捕まえに行くように正面からゆっくり近づいてゆき、どうして家から出てゆきたいのか理由を聞いてみます。


認知症の人では記憶が最近の物から失われてゆき、昔の記憶は後の方まで残っています。


出かけたい人の返答の内容が、「仕事に行く」や「子供のお迎えに行く」などはるか昔の習慣を言っている時には、その人の中では現役世代にまでさかのぼっている事を理解することが大切で、実際にお出かけに付き合うようにすると
肯定された
というその人の尊厳を守ることにつながりますし、外出するなら着替えをしましょうと洋服を選んでいるうちに、外出自体を忘れてしまう事や、たとえ外出したとしても庭の周囲を少しだけ歩くだけで済むということも良くあります。



イライラしている人への対応



相手がイライラしていると、こっちまでイライラしてきますが、その気持ちを『ぐっとこらえて』
あなたのことを大切に思っていま
という気持ちを伝えるのがケアの重要な技術になります。


イライラしていると突発的な暴力も懸念されますので、そのようなことが無い安全な状況を確認した上で、その人が落ち着くように
  • 手のひらを大きく広げ
  • ゆっくり手を動かし
  • 指先から優しく
肩や背中やふくらはぎなどに触れる
離すときは、ゆっくりと指先に余韻を少し残す感じで
触れるようにします。


また、認知機能の落ちている人では、子供の様に相手から抱き着いてくることはよくあり
相手を抱きしめる
事も、相手に安心感を与えたり落ち着かせるために効果的です。



着替えを嫌がる時には



着替えの場面で、家族の助けやヘルパーなどに手伝ってもらうと負担が減る事もあります。


そのような時には、みんなが着替えに取り掛かるのではなく、一人が注意を引き付けるために、話し相手やボディータッチをするなど着替えの時間を心地よいものにして、もう一人が着替えをするという方法があります。


着替えを嫌がる人は、一度に複数の人が話しかけたり、着替えのためにあちこち触れる事で混乱し不安に感じています。


ケアの時には
  • これから手を拭きますね
  • 気持ちいいですね
  • さっぱりしますね
など、ポジティブな言葉かけをしてみることです。


ケアする人が一人しかいない時には、注意を引き付けておく対象を、ペットや人形、写真など本人が意識を向けやすいものを使ってみるのも良い方法です。



なかなかうまくいかない



実際の介護では、人が言うようにうまくいかない事も多々あります。


しかし、できなかったと自分を責める必要はまったくなく、うまくいかない理由を振り返り、考えてみると原因が見つかる場合があります。


ユマニチュードの技術のできるところから一つづつ取り入れていただければと思いますし、無理だと思ったら周囲に助けを求めるようにして、問題を抱え込みすぎず、頑張りすぎないという事も介護ではとても重要です。
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