治療と再建、補完代替療法の効果

治療と再建、補完代替療法の効果

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乳がん治療の順番とは



乳がんの治療は
  • 手術
  • 薬物療法
  • 放射線治療
の3つが主なもので、これらを組み合わせ将来的な再発も含めた治療を行います。


治療では手術を先に行うか、薬で治療するのかは病状によって違ってきて、放射線治療はその後に行う事になります。



乳房温存か全摘か



乳がん手術の場合
  • 乳房温存手術
  • 乳房全摘術
があり、最近では全摘手術と乳房再建術も同時に行われますので、かつて6割程度行われていた乳房温存手術は5割程度にまで減っています。


術後のガンの再発のリスクですが、命に関わる再発と、乳房のみに再発するケースがあり、温存できる場合には温存するという考え方がありますが
  • 温存すると再発する可能性が10〜20%
  • 放射線治療を行うと5%以下
という結果になります。



術後の胸の形



乳がんの手術は
  • ガンを取り切る
  • 乳房の形を元通りの形にする
事を考え、全摘するのか、温存するのか最適な方法を考えます。


例えば、片側に乳がんが出来て手術をした場合には左右のバランスが崩れますので
全摘して再建術
を行った方が形が良くなります。


乳房再建術には
  • 自分の組織を使う再建術
  • シリコン等を使う再建術
があり、シリコン等を使う再建術は5年前から保険適用になっています。






全身に広がったガン



乳がんの手術後に全身にガンが転移して再発した場合の治療は難しく、乳がんの手術後も薬で継続的に治療を続ける必要があります。


以前は全身に再発した場合には1年程度で多くの人が無くなっていましたが、現在では
5年生存率が半分以上
にまで改善しています。



新薬の効果



ガンの治療薬は日々進化しており
分子標的薬
など、がん細胞だけを叩く画期的な新薬も登場しています。


また現在の抗がん剤はガンの特性に合った薬を選択する
個別化医療
が行われており、この治療法で乳がんの再発率も減っており、さらに、再発後の生存率も大きく伸びています。


抗がん剤には
  • 吐き気
  • 脱毛
  • しびれ
などの副作用がつきものですが、最近では副作用を抑える薬の進化が目覚ましく、強い抗がん剤を使っても副作用は抑えるという治療になっています。


補完代替療法



日本では
保管代替療法でガンを治す
という科学的に証明されていない間違った認識を持っている人もいます。


補完代替療法は
  • 心のケア
  • 薬の副作用の軽減
などを目的として
  • ヨガ
  • ハーブティー
などで心身をリラックスさせます。



積極的にガンの治療に取り組む過程で
保管代替療法も取り入れる
という患者さんは全体の半分以上になり、医師は患者さんが
保管代替療法をやってみたい
という思いがある事を理解しています。


希望する保管代替療法が現在の治療の妨げになる場合もありますので、保管代替療法を行うまえにぜひ相談していただきたいと思います。
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