腸受難の時代

腸受難の時代

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急増してきた腸の病気



加齢により腸の機能が低下してきますが他にも様々な原因で腸の病気が増えてきています。

例えば特定疾患である
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
があり1960年代には潰瘍性大腸炎は500人から600人程、クローン病は200人から300人程度の患者しかおらず、1980年代でも1000人単位の患者数というものでした。


ところが2017年1月のデータでは
  • 潰瘍性大腸炎は224000人
  • クローン病は70000人
と桁違いの増加数になっています。


また大腸がんを見ると
  • 1960年代は患者10万人に対し死亡者は4〜5人
  • 2017年前後では患者10万人に対し死亡者は35〜40人
と死亡率が8倍にもなっています。



胃腸の病気、昔と今



今から30年前には
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
などが非常に多かったのですが、現在では内視鏡による検査でも、それらの病気はほとんど見つからず
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 大腸がん
などが非常に良く見られます。


腸の病気が変わってきた背景には
  • 食事
  • 運動
  • 車社会の発達
など生活を取り巻く要素が大きく変わってきたことがあげられ、特に食事は大きな影響があると考えられます。


食の欧米化になる前には、伝統的な3食ともに和食でファストフードなども食べる事はありませんでした。


しかし1980年代以降になると
  • 乳製品
  • 小麦製品
  • ファストフード
などが増えてきて、日本人の腸が長い間慣れ親しんだ和食からの変化についてゆけない結果、腸の病気も変化してきていると考えられます。



昔は良かった!?



1960年代頃の家庭での食事は
一汁三菜
の和食で、1日22g程度の食物繊維も摂っていましたが現在では13g〜14g程度に減少しており、またメインのおかずは魚が中心でしたが、今では肉が中心のおかずになっています。


昔と比べると腸の病気は変化していますが、平均寿命は大きく伸びています。


腸の健康のためには
  • 塩分を控えた和食
  • 適度な運動
など、昔の良い所を取り入れた生活を送ることが大切になってきます。
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