社会生活で顕在化する障害

社会生活で顕在化する障害

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大人の発達障害とは



大人の発達障害というと子供時代からの発達障害を全て含んでしまうと考えがちですが日本では
発達障がい者支援法による対象の病気
という位置づけで
  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • ASD(自閉症スペクトラム)
  • LD(学習障害)
の3つが主なものになります。


大人の発達障害のうち研究の進んでいるASD(自閉症スペクトラム)は100人に1人程度と言われており、ADHD(注意欠如多動性障害)はそれ以上と思われますが、実際には大人になってくると社会的障害になることが少ない事もあり全体では2〜3%程度と言えます。


大人の発達障害が2〜3%というのは決して少なくない数で、大きな会社であれば発達障害の人は何人かはいると言えます。



子供との違い



大人の発達障害は子供から引き継いでいるのですが、問題が表面化するのは社会に出てからの方が多く、社会との関わりを持った時に見つかる病気であるとも言えます。


発達障害でも知的に問題が無い場合には、小中高の時代には校則という決められた枠で生活しているので問題なく生活が送れており、中には知的に高い人も見られます。


しかし、大学や就職など社会性が求められる環境になると障害がはっきりしてきて、会社で重視されるコミュニケーションの場面において発達障害の特徴がはっきり出てきます。


会社で良く言われる
ホウレンソウ
  • 報告
  • 連絡
  • 相談
というのが発達障害の人は最も苦手で、そのことが要求されるほどに問題がはっきりしてきます。


会社でうつ病が取り上げられる事がありますが、発達障害があって社会と上手く付き合えないと落ち込み
うつ症状
が出る事が普通にあります。



発達障害、自覚のきっかけ



発達障害の
  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • ASD(自閉症スペクトラム)
  • LD(学習障害)
の3つはそれぞれ違っています。


ASD(自閉症スペクトラム)について典型的な例として自分から医療機関に行く事は少なく、親など周囲から促されて受診することが多く
  • 自分がわからない
  • 自分がだらしない
  • 自分の性格
という事を自覚していても、それを障害と捉えていない人が多いと思います。


大人の発達障害は治るというものではなく60歳を超えてから受診する人もおり自分の思考や行動パターンを発達障害の症状に照らし合わせ自覚するという事さえあります。

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治療について



ADHD(注意欠如多動性障害)の場合には薬がありますが、ASD(自閉症スペクトラム)については薬はなく、患者の会などで話し合い対策を見つけるという対処法が良いと思われます。
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