大人の自閉症スペクトラム〜アスペルガー症候群〜

大人の自閉症スペクトラム〜アスペルガー症候群〜

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大人のアスペルガー症候群



現在の精神科の診断基準として
アスペルガー症候群
という呼び方は扱わず自閉症スペクトラムや、自閉症に連続するものの一つであるという風に理解になっていますが一般的には良く知られている精神疾患です。


アスペルガー症候群は基本的に自閉症と同じなのですが、アスペルガーにおいては
知的に平均値やそれより高い
人を示しており、女性より4〜5倍男性に多く見られ、典型的なアスペルガーでは10倍程度あるかも知れません。


症状と遺伝



症状は
  • 社会性の障害
  • コミュニケーション能力の欠如
  • 興味の偏り
があり、診断には小学生の頃の通知簿やテストなどをみせてもらいます。


通知簿には他の人とのコミュニケーションや協調性などの問題が書かれている事があり、漢字の読みがなや、漢字を書くなどは全て正解でも、絵を見て文章を作るテストでは適切な答えが書けない事が見られます。


テストの答案を見たお母さんは間違いだと気づきますが、お父さんは、間違いをつけた先生が間違っているという話もあり、これはお父さんも似たような素質を持っており、それが子供により強く出ているという事例は良くあります。


普通の人では電話の向こうの知らない人と話す時も口調や話の流れでのコミュニケーションが成り立ちますが、アスペルガーの人は会話が成り立たず、電話をすると典型的な症状が分かります。



大人になるまで気づきにくい理由



アスペルガー症候群の人は知的には高いので、学校では勉強ができる優等生でありそのまま大きくなり見過ごされてしまう事が多くあります。


アスペルガー症候群では言葉を使わないコミュニケーションは非常に苦手で、人の気持ちを読み取る能力は大人になっても欠如したままです。


しかし小さい頃から失敗を多く経験していると、それなりの対応が出来るのですが人によって千差万別で、大人になってからも失敗する事もあり、当事者同士で話し合うグループケアが一番効果的だろうと考えられています。

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アスペルガーの治療と生活支援



アスペルガー症候群には薬は効果が無く、患者の会などで話し合う機会を持つと、話が頭に入ってくる事も多々あります。


アスペルガーを持つ人同士だと、人の様子を読み取る事も出来るようで、そのようなプログラムも取り組まれており、それを経験することで、ある程度の社会性も身につける事が出来、本来能力が高い人が多いので、接客などコミュニケーションを必要としない高い能力を活かせる職場で活躍するという道も開けてきます。
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