被災者を支える人への配慮

被災者を支える人への配慮

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つらい現実



東日本大震災では支援する側の人も心に傷を負った事が報告されています。


例えば役場の職員は大きな地震が起こった場合には「役場に直行する」という職務規定があり
  • 自宅や家族が被災したり
  • 同僚が亡くなった
ような過酷な環境でも避難所の運営やインフラの復旧という職務を行わなければなりません。


ほかにも地域の消防団や消防士、警察官、医療関係者なども過酷な環境が何日も続きます。


過労による心身への悪影響は
一月の残業時間は80時間以上
という目安がありますが、大きな災害が起こった場合にはこの基準の比では無く、支援に当たる人達は
被災と復旧復興という二重のストレス
を受け止めなければなりません。



感謝とバッシング



以前は、災害が起こった場合には被災者のみが注目され、支援や心のケアの必要性なども認識されています。


その後何度か災害を経験するに連れ、支援する側の苦労や心のケアも注目されてくるようになり、自衛隊に対する感謝も報道されました。


その一方で、自治体職員に対する非難やバッシングも多く聞かれ、それがきっかけで心に傷を受ける人もいます。


電力会社に問題があった福島第一原発では、命がけで復旧に当たる職員が住民から罵声を浴びて大きなストレスにさらされました。



被災した時に覚えておくべきこと



被災した時には、困ったことや必要な支援などの要望はきちんと伝える事が必要です。


そしてそのような中で救援活動に携わる人も過酷な環境に居ることは同じですので、心に余裕ができた時は感謝の意を伝える事も忘れてはなりません。


心の不調から体調を崩すと、支援を受ける側も支援をする側も復旧が遅れる原因となります。


いつも心に余裕を持つ気持ちが大切です。
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