診察の手順について

診察の手順について

スポンサードリンク

総合診療科を受診したいのだけれど?



病気で総合診療科を受診した場合の具体的な診療の方法を見ていきましょう。

もし現在何かの病気で診療所や病院に通院している場合には総合診療科を受診する前に今かかっている病院で相談してほしいということです。

今かかっている病院があるのに何の紹介状もなしに総合診療科に行ったとすると、問診から始まり各種の検査を1から行わなければならないので二度手間になりますし、かえって混乱する結果になってしまいます。

今まで飲んでいた薬や、受けた治療は今後の治療方針を立ててゆく上で非常に大切な情報になりますので、このことは必ず守っていただきたいと思います。



このように診察が進んでいきます



総合診療科を受診すると、まずどのような症状か?詳しく話を聞き、次に診察そして検査という流れになります。

何らかの症状がある場合、その症状に対する全ての検査を行うと時間的にも費用的にも膨大なものになってしまいますので現実的ではありません。

このようなことから、総合診療科では患者さんから話をよく聞いて病気の原因を探る「医療面接」が非常に重視されています。



医療面接について



普通の病院でも問診が行われるわけですが、問診も医療面接の一部と考えていただければ良いと思います。

医療面接は患者さんの意見を聞いたり、今後の治療方針を患者さんと話し合う「双方向で治療を進めていく」ために行います。

通常の問診で、例えば痛みがあるの場合などには

・いつから
・どこが
・どんな種類の痛みですか

などというふうに聞かれます。

医療面接ではこれに加えて

・普段の生活の様子
・心配している事

など病気や症状の背後にある状況を詳しく聞いてゆきます。

一見、症状とは直接関係ないよな、日常生活の行動や、患者さんが悩んでいたりすることを聞くことによって、病気を絞り込んでいくヒントになることが結構あるのです。

このようなことから総合診療科では患者さんから詳しく話を聞けるように時間をかけることが他の診療科よりも多くなっています。



重大な病気が見つかった!



総合診療科の医療面接や診察を行って、重大な病気の可能性が見つかった場合、例えば感染症や心筋梗塞などの心臓病の可能性が高いような時には、その病気の可能性を確実に見極めるために、外来で「迅速検査」が行われます。

迅速検査とはその日のうちに結果が分かる検査を言い、レントゲンや血液検査、尿検査、心電図検査、 便の検査などがあります。

最近ではインフルエンザの迅速検査が行われていますので知っている方も多いのではないでしょうか?

心電図からは心筋梗塞などが分かり、尿検査では尿路結石、検便では胃や腸から出血、血液検査では低血糖や高血糖などが分かります。



治療について



総合診療を受診して、医療面接に始まり診察、検査が終わり病気の特定ができた場合には治療に進んでいくわけですが、内科系の一般的な病気の場合にはそのまま総合診療科で治療を行ってしまう場合もあります。

内科などの専門診療科ではより重篤な患者さんの対応するようになっていて、もし総合診療科よりも専門診療科で治療した方が良いと診断された場合には、そちらで治療してゆくことになります。

このような役割分担は病院によって違いがあり、場合によってはかかりつけ医と連携を取りながら治療が進められるということもあります。
スポンサードリンク

02 診察の手順について関連エントリー

01 総合診療科の役割
総合診療科というと、どのような病気でかかったらよいのかわからない人もいますが、逆に自分がどこの診療科に行ったら良いのか?とわからなくなった時や、セカンドオピニオンを最初から取りたい時などに最適の診療科なのです!
03 隠れた原因を探る
微熱が続く、お腹が痛いなどいろいろな病気の可能性がある場合に最初から内科や整形外科などの診療科に行くと病気の原因がわからなかった場合に、他の科へ行ってくださいと振り出しに戻ることがあります。しかし総合診療科では専門診療科と連絡を取りながら患者さんの経過観察をして、原因を探ってきますので解決までの道筋は非常にスムーズになります。
04 生活を守る診療
病院に行って検査をしても異常がないと言われ、さらに別の病院で検査をして同じことを言われる堂々巡りをしている患者さんもいます。このように原因がはっきりしない病気に対しては患者さん自身や患者さんをとりまく生活環境や社会環境全てを見て病気の改善を図っていく必要があります
05 受診の際のポイント
総合診療科に行くときの大切な手順!これを知らないと病気の発見が遅れ、時間とお金を浪費することにもなります!