すい臓がんの治療法

すい臓がんの治療法

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すい臓ガンを完全に治療するには?



すい臓がんの治療として
  • 手術
  • 化学療法
  • 放射線治療
の3つが主になり、ガンの進行度によって治療方法は異なってきますが
すい臓がんの根治は手術
が現在唯一の方法になります。


すい臓がんの手術が適用になる条件は
  • 肺や肝臓、他の臓器に転移していない
  • すい臓周辺の大きな血管に広がっていない
という事が確認できれば可能で
  • すい臓の一部摘出
  • すい臓の全摘出
などを行います。


また、周囲の大きな血管に転移しているレベルで留まっていれば、血管とすい臓を摘出するという方法を検討できますが
  • ガンは完全に取り切れない
  • 再発の可能性が残る
などがあり、この段階が手術を行うかどうかのボーダーラインになります。


手術の後には抗がん剤治療が継続されますが、ボーダーラインにある場合には手術の前から抗がん剤治療を行う事が最近多くなっています。


また手術が可能なすい臓ガンでも、手術前の抗がん剤治療は臨床研究中で、結果が待たれるところです。



手術以外の治療法



手術ができないすい臓の治療では
抗がん剤治療
がメインとなり、複数の抗がん剤を組み合わせる方法も多くなってきています。


以前はすい臓がんは抗がん剤が効きにくいガンと言われていましたが、最近では効果の高い薬も登場してきています。


ある56歳の男性のケースでは
お腹に痛みがある
という自覚症状で血液検査をしたところ
腫瘍マーカー値が高い
事がわかり精密検査をしてみるとすい臓がんで、すでに肝臓にも転移が認められ手術はできない状態にありました。


この男性の治療では、すい臓がんによる胆管の圧迫による黄疸が出ていましたので内視鏡で治療を行い、次に抗がん剤の
  • ゲムシタビン
  • ナブパクリタキセル
の2つを使う併用療法を行い、薬の効果で
すい臓と肝臓のガンはどんどん小さくなった
という結果が得られ、痛みなどの自覚症状もなくなり、治療開始から2か月後には社会復帰ができる様になり、その後も経過的な治療を行う事で2年後でも社会生活が送れるレベルを継続しています。


抗がん剤による治療でガンを完全に無くすことは難しいのですが、ガンの進行を止めることができれば
  • 命を脅かすことは無い
  • 症状がひどくならない
というメリットがあります。


他に、すい臓がんの進行度合いによっては
放射線治療
を行う場合もあり1日1回、5〜6週にわたる治療を行います。



すい臓は治るガンになってきた?



昔に比べると
  • 新しい治療法
  • 新しい抗がん剤
の登場ですい臓がんの治療成績も向上してきましたが、まだまだ予後が悪く死亡率の高いガンである事にかわりはありません。


すい臓がんはできるだけ小さいうちに発見することが何よりも大切で
  • 飲酒
  • 喫煙
  • 食生活
  • 生活習慣
  • 肥満
などに日ごろから注意すると共に、定期健診を受け病気を初期に治療できるような生活を心がけてゆきたいものです。
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