イメージに惑わされないために

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この食品が長生きの秘訣



この食べ物は○○が含まれているので健康に良いという情報から健康的な食品というイメージを持つ食品は多くありますが、はたしてそれは本当の事なのでしょうか?


その食品を科学的に分析してみると、イメージが過大解釈されている部分も多いことがわかっています。


たとえば
ワインは体に良い
というイメージはテレビやマスコミを通じて広まり、一般常識化していますし、デンマークのコペンハーゲンに住む1万人の人を10年から11年調査し
  • ビールを飲んでいた人
  • ワインを飲んでいた人
  • ウイスキーなどの蒸留酒を飲んでいた人
を分類し、どのグループが長生きしたのかというと
ワインを飲んでいた人
が最も寿命が長く、ほかのグループでは顕著な長生きの傾向はみられませんでした。


ワインには
ポリフェノール
が含まれ、ポリフェノールには抗酸化作用があり動脈硬化を防ぐ効果によって心筋梗塞など血管系の病気の発症を抑えるという事がわかっています。




情報の落とし穴



コペンハーゲンで行われた別の研究では、ワインを買った人やビールを買った人では、他にどんな食品を買っていたのかを調べた結果もあります。


ビールを買った人では
  • ソーセージ
  • マーガリン
  • バター
  • 豚肉
を多く買っており、これらの食品には
  • 飽和脂肪酸
  • トランス脂肪酸
が多くふくまれ、これらは動脈硬化や心筋梗塞の原因になる事が明らかになっています。


一方ワインを買った人では
  • 植物オイル
  • 野菜
  • くだもの
を多く買っており、これらの食品は心筋梗塞の予防に良い食品群という事がわかります。


このように、ワインだけ飲んでいれば心筋梗塞を予防して長生きできるというよりも、健康によい食品との食べ合わせも大切な要素になっている事がわかります。


ワインには確かに体に良い成分が含まれていますが、だからと言ってワインを多く飲むというだけではかえって健康を害してしまう事につながり、アルコールは飲み過ぎると依存症やガンになるリスクもあります。



適度なアルコールとは



アルコールを飲む人にとって適量は難しい問題です。


アルコールの一日の適量は「7グラム」とされており
ワインはグラス半分
がこの量になりますが、グラス半分ではあまりに少なすぎるという感があります。


次に1日の限度アルコール量は「40グラム」とされており
ワイングラス4杯弱
の量になり、これ以上は健康を害する可能性があります。




食品が健康に与えるデータを見聞きすると、どうしても自分にとって都合の良い事だけを採用する傾向がありますが、情報を正しく知り正しく活用できるようにしたいものです。
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