食べる順序と糖尿病の管理

食べる順序と糖尿病の管理

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野菜から食べる確実な効果



糖尿病では日ごろの血糖値の管理が大切になってきますが、食事をするときには野菜から食べると血糖値が急激に上昇しなくなるというのはよく聞きます。


糖尿病の患者さんを対象とした研究では
  • 野菜を先に食べる
  • ごはんから先に食べる
というグループで24時間の血糖値の変化を調べてみると
野菜から食べると食後血糖値の上昇が緩やか
という事が確認され、健康な人の場合でも同様の結果が得られています。


この調査では食後2時間の血糖値を数値の変化を調べたものですが、糖尿病の場合、長期的に普段の血糖値の管理も欠かせません。



糖尿病食vs野菜先食べ



糖尿病の患者さん100人を
  • 野菜を先に食べる
  • カロリー管理された糖尿病食を食べる
という2つのグループにわけ糖尿病の指標である
ヘモグロビンA1C
を2年間にわたり調べてみた結果
開始から3か月はどちらもかなり改善した
その後は野菜先食べの方が数値が良かった(低かった)
という事がわかりました。


この調査における野菜先食べの工夫として
  • 緑黄色野菜を多く食べる
  • 20回以上噛む
  • 糖吸収が穏やかな食品を食べる
なども行われており、より血糖値の上昇を抑える工夫が良い結果につながっていると考えられます。



三角食べは良い?悪い?



日本食では
  • ごはん
  • 肉魚
  • 野菜
などをすこしずつ順番に食べてゆくという
三角食べ
という食べ方があります。


この食べ方は口の中で主食と副食を混ぜ合わせて味の組み合わせを楽しんで食べる方法で、野菜を先に食べる食べ方に慣れていないと、食べなれないとか味気ないとか感じる事もあるかもしれません。


三角食べのメリットは
  • 一度に口に入れる量は少ない
  • 口の中で混ぜ合わせて食べる
  • 食べる速度がゆっくりになる
などがあげられ、血糖値の上昇を抑えるのに有効な食べ方であることがわかってきます。


忙しい時などは
野菜を先に食べる事
を心がけ、時間のある時には
ゆったりと三角食べ
をして食事を楽しんでいただければと思います。
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