「遠隔介護」予防のススメ

「遠隔介護」予防のススメ

スポンサードリンク

遠隔介護予防とは


遠隔介護という言葉は最近よく耳にします。


今回の遠隔介護予防とは
介護が必要な状態を予防する
事で、離れて暮らす両親などが元気でいられる様に、遠くからでも働きかけを行うという意味です。



離れて暮らす親の姿に愕然!



両親と同居している場合には毎日の様子がわかって良いのですが、少しづつの変化には気がつかない事もあり、小言をいうと鬱陶しがられる事もあります。


逆に、たまに親と会うと変化に気づきやすく、子供からの話や提案も良く聞いてくれるものだと思います。


一人暮らしの男性の例では・・・
定年後は趣味の読書に没頭し一日中家に閉じこもりがちで、食事はコンビニで買えば十分という生活を送っていました。


そんな時、久しぶりに実家に帰った娘は、父親が体を動かすのが辛そうで、少し散歩しただけで疲れ、すぐに横になってしまう姿を見て愕然としました。


父親はきちんと病院で診てもらっていて、悪いところは何もなく
衰えたのは【歳のせい】
と諦めていました。


そのような父親を見かねて、昔好きだった美術館に無理やり引っ張り出し、もともと美術に親しむのが好きだったという感覚を思い起こさせ、それをきっかけに図書館や美術館に足を運ぶようになり、同時に目にとまる物に興味を示したり、コンビニ弁当ばかりでなく外食もするようになりました。


その後も娘さんが電話やファックスで連絡を取り
  • 美術館の催しや出かけるきっかけの情報
  • 食事のレシピ
  • 食材を宅配で送る
などで外出や自炊に興味を持ってもらうようにしました。


また、電話で話をする時にも
  • ○○美術館の展示はどうだった?
  • 楽しかった?
などできるだけ具体的に聞いて、同じように楽しむような関わり方を持ちました。


このように、離れて暮らしていても高齢の親が具体的に楽しめる環境を作ることが可能で、それこそが介護状態の予防につながります。



遠隔介護予防のコツ



遠隔介護予防は、両親が介護状態にならない目的で行うものですが
離れて暮らす子供も楽しむ
事が活動的で息の長い物になります。


両親とは自立するまでは一緒に暮らしていて、その後は疎遠になる時期もあります。

介護予防をきっかけとして
新しい親子関係を作る
事がお互いにとってとてもやりがいのある取り組みだと思います。


生活不活発病は入院の他に
  • 一人暮らしになる
  • 定年
  • 夏の暑い時期、冬の寒い時期
  • 近所づきあいのある人の引っ越し
などがきっかけとなって起こりますので、離れて暮らす親の環境の変化を見逃さない事が大切です。


また同居する親に衰えが見てとれる時でも、歳のせいではなく
ひょっとして生活が不活発になったために
そうなったのではないか?と生活を検証してみる事も必要です。
スポンサードリンク

05 「遠隔介護」予防のススメ関連エントリー

01 生活不活発病とは
生活不活発病になると、体も頭も急激に機能が衰えてきます。他人ごとでは無く、実は誰でもちょっとした事で落とし穴にはまってしまいます。
02 良い循環を生み出すために
生活不活発病や生活習慣病の改善には、動くための循環を作る事がポイントです。そのヒントをいくつか紹介しますので役立ててください。
03 外の世界とのつながりの大切さ
定年や引っ越しなどをきっかけに高齢者は簡単に生活不活発病になってしまいます。しかしちょっとした事で一度生活不活発病になっても、そこから抜け出せるのです。
04 作られた歩行不能を予防するには
寝たきりは作られる!というカラクリにハマらないための方法とは