息切れ、めまい、失神、要注意の不整脈

息切れ、めまい、失神、要注意の不整脈

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徐脈が起こると



脈拍が極端に遅くなる不整脈に【徐脈】があり、徐脈は1分間の鼓動が50回以下や3秒間鼓動がなくなっている状態を言います。

徐脈になってもほとんどの人は症状が無く、24時間心臓の働きを記録する「ホルター心電図」を解析すると徐脈が見つかる人はけっこういますが、自覚症状のない人は治療は必要なく経過観察をしておけば良いとされています。



徐脈の症状



たとえ徐脈でも、1分間に40回程度の心拍数で自覚症状がない人や50回程度でも顕著に症状が出る人など人によって症状は様々ですので脈が遅いからと言って悪いとは言えません。

大切な事は徐脈による自覚症状があるかどうかで、脈が遅くなると出る症状に

・息切れ
・だるさ
・手足の冷え

などがあります。高齢者では、性格が変わった、とか元気が無いなどの症状も見られます。

徐脈で3秒間心拍がなくなると、脳への血流が無くなる事から

・めまい
・ふらつき
・血の気が引く
・失神

に至る場合もあります。歩いている時や階段の登り降り、車の運転中に徐脈が起こると大きな事故につながる可能性があり注意が必要です。

さらに5秒、10秒、20秒と長時間心臓が止まってしまうと心室細動を誘発する可能性があり命に関わるような事もあるのです。



徐脈の原因と治療法



徐脈は高齢者に多く見られる他に心筋梗塞などの心臓病のある人、抗不整脈薬の副作用などで起こります。

一時的な徐脈の治療には、副作用のある薬を止めるとか、脈を早くする薬を使う、さらに体の外にぶら下げて使うペースメーカーなどで治療を行います。

継続的な治療法としては体の中に埋めこむ『ペースメーカー』があり、大きさは500円玉を3枚重ねて一回り大きくした程度のものです。

ペースメーカーは心臓に人工的な電気刺激を加える機械で、脈が遅くなった場合には正常な心拍数にするために電気信号を送り、心臓が休んでしまったら間髪を入れず電気信号を与え鼓動を回復させます。

ペースメーカーを埋めこむと徐脈によって出ていた自覚症状は改善され、症状は完全になくなります。


ペースメーカーは人工臓器の中でも最も進歩して完成された機械と言われていますので、徐脈で苦しんでいる患者さんは心配せずに治療を受けていただきたいと思います。
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