ゲーム依存症とは

ゲーム依存症とは

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ゲーム好きと依存症の違い



一般的に依存症は、アルコールや薬物など何かの物質が対象となっていますが、WHOではゲームに対して
ゲーム障害
を新たな依存症に認定しようとしています。


ゲーム依存症になると、ゲームをする時間が長い程度の人というイメージがあるかもしれませんが、実際には
ゲームを中心に生活を送る
ようになり
  • 毎日夕方から朝方までゲームをする
  • ゲームを取り上げたら暴力をふるう
  • 本人が努力してもやめられない
という症状が見られます。


ゲーム依存症のまま放置すれば状況はどんどん悪くなり
  • 家庭崩壊
  • 遅刻や欠席、退学
など社会生活にも支障をきたし、さらに
  • 栄養不良
  • 運動不足による体力低下、骨密度の低下
  • 睡眠障害
  • うつ病
など身体的な症状にまで発展してゆきます。


以前はインターネットやゲーム依存症は韓国や日本など一部の国の問題と思われていましたが、現在では世界共通の問題になっています。


韓国では86時間連続でゲームをしてエコノミークラス症候群で死亡する例があったり、日本でも、ほとんど食事を摂らずに120時間ゲームをしていた人もいます。



インターネット依存症



ゲームのほかに、インターネットがやめられない人の依存症では
  • SNS依存症
  • 動画依存症
などがあり、久里浜医療センターではこれらの依存症外来を2011年から開設しており、年間1500人程度の人が診察を受け、そのうちゲーム依存症の人は9割を占めています。


2012年から2013年に行った全国調査では
  • 中高生の52万人がネット依存症の疑い
  • 成人の420万人にネット依存傾向がある
と推計しています。


ネット依存症が問題になってきたのは1990年代後半からとまだ歴史が浅く、依存症の患者に対処する家族は翻弄され続けてきました。


ゲーム依存症になる人の多くは未成年者で、ゲーム依存症によって若者の未来が奪われているのが大きな問題です。



ゲーム依存症診断基準



ゲーム依存症を診断するには
  • ゲームの時間を自分で制限できない
  • 他の大切な事よりもゲームを優先する
  • 今の問題がわかっていても、ゲームをやめられない
  • 自分も悩んでいる
  • 勉強も手に着かない
などの基準があり、このような状態が12ヵ月以上続いている場合や重症な人では12ヵ月より短くても依存状態であると診断します。



WHOで認定される



国際的な専門家が議論を重ね
  • 明確な依存行動
  • 物質依存と同じ脳内のメカニズム
  • 病気の経過
  • 合併する心の問題
など医学的な知見に基づいてゲーム依存症の診断ガイドラインをWHOに示しゲーム依存症が病気として認められるようになりました。


ゲーム依存症が病気と認められる事によって、治療などの研究は飛躍的に進む事が期待されています。
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05 ゲーム依存症にならないために!
ゲーム依存症にならないためには?この方法を実践しましょう!