食べて治療を続けよう

食べて治療を続けよう

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がん治療中にも食事は重要です



一昔前では、ガンになって食事を食べるとガンまで大きくなってしまうという間違った認識がありました。

さらに、栄養を摂るよりも薬で治療したほうが早く治るという事や、ガンで痩せるには当然だということなどは全て間違っています。

現在では研究が進み、患者さんの栄養状態が良い方がガン治療も効果的で副作用も少ないことが分かってきました。



ガン治療と栄養の関係



胃ガンの手術後に栄養状態が良い患者さんの方が治りは早く、動けるようになる時間も短くなります。

白血病の場合にも、食事を良くたべて栄養状態の良い患者さんの方が薬の効果が高く治療もゆっくりと長く続けることができます。

ただし、栄養が必要だからと言って摂り過ぎは、肥満につながり血糖値が上昇すると糖尿病の引き金にもなりますので注意が必要です。

このような事から、がん治療中の栄養管理は「栄養サポートチーム」が管理指導が提供しています。



栄養サポートチームの役割



栄養サポートチームはあまり耳にする名前ではありませんが、全国2000程の施設で栄養サポートチームのスタッフがおり、病院では英語の頭文字をとって『NST』と表記されている場合もあります。

がん治療中の患者さんには、医師を始め看護士、管理栄養士、薬剤師、理学療法士などがチームを組んで多方面から患者さんをサポートする体制が採られています。



点滴と食事の違い



病院での栄養補給は点滴が効率的な様に思うかもしれません。

確かに点滴を使えば栄養を十分に摂る事ができますが、人間の免疫力を上げるには口から食べたほうが良い事がわかっています。

私たちの小腸には免疫細胞がたくさんあり、免疫力を上げるには免疫細胞を「食べる」ことによって刺激することが必要になってきます。

たとえ少しの量でも口からものを食べると、小腸が刺激され免疫力が高まり、その結果ガンの治療効果も高まってきます。

ガンにかぎらず、風邪をひいた時などにも食べた方が風邪の治りが早いのは、このような免疫システムがあるためで、点滴で治療しても『食べる』ことにはかなわないのです。

このような事から、がん治療において『食べる』という事は非常に大切な事で患者さんが食べられていると周りの家族も安心できますし、なによりも本人が食べる楽しみを感じながら治療を受けると、満足感が高いという結果になります。

しかしながら、ガン患者の中には食べられない人もいますので、そのような人の場合には無理に食べなくても構いません。
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