本当に良いかかりつけ医を見つけるために

本当に良いかかりつけ医を見つけるために

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総合診療とかかりつけ医



超高齢化社会では全身を診る総合診療医が求められており、身近な存在としてかかりつけ医がその役割を持っています。


普通の患者は病院に行ってもどの診療科に行ったら良いのかわからない場合があり、特に高齢者の場合には複数の病気の治療が必要になる事から総合診療できる医師が必用になってきます。



沖縄での歴史的な取り組み



沖縄は長い間アメリカの統治下にあり本土とは違う医師統治システムを作り上げてきました。


1950年代の沖縄では医学部もなく医師不足が深刻でしたので、本土への留学制度を作り優秀な人材を送り出していましたが、沖縄に研修病院が無かったために医師が沖縄に戻って来ませんでした。


そこで当時の琉球政府はミネソタ大学のゴールド先生の尽力によってハワイ大学と連携をして沖縄中央病院に研修医を受け入れる体制を作り、アメリカから優秀な先生を指導者として招き、1967年から始まったプログラムは今日の臨床研修制度の礎となっています。


沖縄には多くの離島がありますが琉球政府は各島に診療所を建て、医師、看護師、事務員の3人体制で地域医療に臨みました。


離島では台風が来ると交通手段が断たれますし、子供や妊婦、高齢者、急患などあらゆる患者を受け入れなければなりませんので、あらゆる場面に対応できる総合診療ができる医師が必用とされます。


沖縄での研修システムとして、1年目の研修医は2年目の医師が指導して、その上には次の医師が指導して、さらにその上には10年以上のキャリアの医師が指導するというグループ体制を取り、疑問や困ったことが起こったらいつでも先輩に相談できるという制度の中で医師が育成されてゆきます。


離島ではCTやMRIなど高度な検査や、血液検査など外部に依頼する検査などが出来ず、検査の内容が限られてきますので、自分で顕微鏡を見たり、レントゲンを自分で撮ったりして、患者さんの病歴も加味した上で病気を診断する実力を身に着けてゆきます。


また沖縄の多くの病院には
総合内科外来
があり受診する診療科に迷う事も無く、幅広い健康相談にものってもらえます。



総合診療医の見つけ方



健康の維持と病気の管理で大切なのは
  • 診療の守備範囲が広い事
  • 相談しやすいかかりつけ医を持つこと
であり、これらに適しているのが総合診療医という事になります


現在の総合診療医は
  • プライマリケア連合学会
  • 総合診療医学会
に入会している医師が多く、ホームページでこれらの学会の会員や認定医である事を確認する事ができます。
プライマリケア連合学会
総合診療医学会


セカンドオピニオンと総合診療



具合が悪く内科などで診てもらっても異常なしという診断が出た時には、その医師に総合診療医に診てもらいたいと言って紹介状を書いてもらう事も可能で、最近では医師同士のネットワークもあり適切な総合診療医を見つけてもらう事も出来ます。
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