口の中を清潔に!

口の中を清潔に!

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美味しく食べるために必要な事



介護においては、口腔ケアも非常に重要なポイントになってきます。

健康な人でも数日歯を磨かないでいると、口の中がネバネバして気持ち悪くなりますので、介護を受ける人の口の中は清潔にしておかなければなりません。

実際の現場で、口の中が非常に汚れているおばあさんが大好きな「おまんじゅう」を食べる時には、良く噛まずにすぐに飲み込むそうです。

なぜそのような食べ方をするのか?と聞くと「よく噛むとまずくなる」と言い、お茶をすすめても、口の中の汚れが流れこんで【まずい】のでお茶も飲みたくないというような状態でした。

その後、苦労しておばあさんの口の中を清潔にした所、食物の味も美味しくなりお茶も美味しく飲めるようになったということです。

このように、口の中が汚い状態で食事をすると食物は【まずく】感じてしまいますが、キレイに歯を磨いて汚れを取り除くと食事の味もよくわかるようになりますので、介護が必要な患者さんの口腔ケアはとても大切な事なのです。



口の汚れと誤嚥性肺炎



食物が間違って肺の中に入る【誤嚥性肺炎】では、食物に付いたバイ菌が肺炎の原因になってしまいます。

少量のキレイな水が誤って肺に入ってもほとんど問題はありませんが、口の中が汚れてバイ菌がいっぱいの状態だと、肺にバイ菌が入りやすく肺炎のリスクも増大してしまうのです。



口の中のチェック



口の中の清潔度のチェックとして、歯や入れ歯、歯ぐきや舌などの汚れを見ます。

また、口の中や歯の状態に合わせた歯ブラシを使います。

たとえば、義歯用歯ブラシ


とか、はぐき用ブラシ


また、舌ブラシ


などがあり、健康な歯は歯ブラシでキレイにしましょう。

さらに、歯や歯ぐきばかりでなく、舌や頬のウラ側、上顎など『口の中全体』をキレイにするようにケアするのがベストです。



入れ歯ケア



高齢者の介護において、入れ歯のケアも知っておく必要があり、介護する人が入れ歯の外し方や付け方をマスターしておくことが大切です。

認知症のある人などは、入れ歯の着け外しに痛みを感じると、口の中を触らせてくれません。

入れ歯の外し方、付け方のコツがわかっていれば、介護される人も安心して口の中のケアを任せられます。

寝る前の歯磨きは口腔ケアの基本ですが、入れ歯においても清潔にしておく事は同じで、そうすることによって肺炎のリスクを下げることにもつながります。
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