肝臓がんの最新治療

肝臓がんの最新治療

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治療の選択肢



肝臓病の治療と共に肝臓がんの治療も非常に進歩してきており
早期に治療すれば治せる
様になってきているのが現状です。


肝臓がんの治療には様々な方法がありますが
  • ガンの大きさ
  • ガンの部位
  • 残っている肝機能
などを考慮して
  • 手術
  • 抗がん剤
の2種類の治療法があります。


肝臓がんの手術



肝切除
肝臓の機能をできるだけ残すために、肝臓を8つのブロックに分けガンのあるブロックを取り除く手術を行います。


最近では、3次元画像診断の技術を使い、ガン周辺の血管の位置なども考慮しながらより安全な手術ができる様になっています。


手術でガンを取り除く条件は、
  • ガンが3個以下
  • 肝機能が軽度から中等度
という条件があります。


ラジオ波焼灼療法
患部に細い電極を指し、ラジオ波と呼ばれる高周波を流すと電極の周囲が高温になり、その熱でガンを焼き切るという治療法になり、ガンの大きさは3センチが限界になっています。


最近では、ラジオ波より広範囲でしかも短時間で治療が行える
マイクロ波
を使う治療が保険適用となっています。


動脈塞栓療法
ガン細胞は血管から栄養を取り込んでいますが、カテーテルで冠動脈をふさぐ事によってガンの栄養を絶つという方法です。



抗がん剤による治療



ガンが大きくて外科手術が不可能な場合や他の臓器に転移がある場合には抗がん剤治療が行われ
  • 肝機能が軽度から中等度
  • ガンの数が4個以上
が適用の目安となります。


今までの抗がん剤は、十分な効果が得られない場合や正常な細胞にもダメージを与えるというものもありましたが、最近ではガンの特定の分子だけに作用する
分子標的薬
が登場し、治療成果も上がっています。


また今年からは
レンバチニブ
という飲むタイプの分子標的薬が保険適用になっています。


気を抜かないことが一番!



肝臓がんが大きくなると切除する範囲も大きくなり、肝臓の状態が悪いと手術が出来ないというケースがよくあります。


肝機能が良い人ほど、肝臓がんになっても治療の選択肢は多く治る確率も高くなりますので、肝機能の維持とガンの早期発見が何よりも大切になります。


肝臓の病気は自覚症状が出にくいので
  • 定期健診
  • 血液検査
が重要な手がかりになり
特に脂肪肝
は治療が必要な病気であるという認識を持って生活習慣の改善に取り組む事が肝臓がんの予防につながります。
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