B型肝炎ウイルスと治療

B型肝炎ウイルスと治療

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肝臓がんの一番の原因はコレ!



日本で肝臓がんになる原因のうち一番多いのが
肝炎ウイルス
によるもので【B型肝炎ウイルス】と【C型肝炎ウイルス】によって肝臓がんを発症する人が7〜8割となっています。


肝炎ウイルスのキャリアでは肝臓の機能が正常であっても
突然肝臓がんになる
こともしばしばあり、特に40歳以上で肝炎ウイルスが多い人は要注意です。


肝臓=アルコールの飲み過ぎ
と考えられがちですが、アルコール性の肝臓病から肝臓がんになる人は全体の5%程と少ないのが現実です。



B型肝炎ウイルスの感染経路



B型肝炎ウイルスは血液を介して感染し、以前は輸血や予防接種で感染する場合が多く見られました。


日本における最も多いB型肝炎ウイルスの感染は母子感染で
  • 胎盤を通して赤ちゃんに感染する
  • 出産時の産道を通る時に感染する
と考えられており、これらを防止するために1986年から出産前に検査をして母子感染予防の対策が取られています。


現在の日本で29歳以上の人はB型肝炎ウイルスのキャリヤの可能性がある人はいますが、28歳以下ではワクチン接種によりほとんど感染者はいません。


キャリアの可能性がある人は、
  • 母子感染予防
  • 肝臓がん予防
のためにもぜひ検診を受けておくことをおすすめします。



日常生活での感染リスク



B型肝炎ウイルスの感染は血液を介して感染しますので
  • 咳やくしゃみなどの飛沫
  • 握手などの接触
  • お風呂の共用
  • 洗濯物を一緒に洗う
  • 同じ鍋料理などを食べる
などで感染することはありませんので、正しい知識を持つことが大切です。



あなたは肝炎キャリアかどうか知っていますか?



自分にB型肝炎ウイルスがあるかどうか調べるには
  • 保健所
  • 病院
  • クリニック
などに行き、血液を5CC程採るだけで済み、病院ではその日のうちにキャリアかどうかわかり、クリニックでも3〜4日で判明します。


また検査料金ですが、無料で検査が受けられる自治体も多いので確認していただければと思います。



B型肝炎ウイルスの治療



B型肝炎ウイルスがあった場合の治療では
『核酸アナログ』
というB型肝炎ウイルスを抑えこむ飲み薬を使います。


核酸アナログ』はウイルスを殺すのではなく増殖をブロックするという働きがあります。


この薬を飲むとB型肝炎ウイルスを肝臓の奥深くに抑えこんで、表に出てくるのを防止することが出来、副作用としてはごくまれに赤ちゃんに影響が出ることがありますので妊婦さんや妊娠の予定がある人は医師と相談してください。


『核酸アナログ』は一生飲み続けるという治療ですが、多くの人が薬を飲み続ける事によってウイルスは減少し、5%程の人はウイルスが消え飲み薬を止める事もできます。



治療の限界と今後の展望



B型肝炎ウイルスの治療ではC型肝炎治療の様に完全にウイルスを消し去る事は現在では出来ません。


しかし薬を飲み続けているB型肝炎の患者さんで
「HBs抗原」
というB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを示すタンパク質が減ってくる人もいて、このタンパク質が減った時に
「インターフェロン注射」
がうまく行くと「HBs抗原」が消える事がわかってきており、B型肝炎ウイルスの完全消滅という試みも行われているところです。


いずれにせよ、自身の感染を知ることが何よりも大切ですし、感染が判明した時には専門医と相談して治療を進めてゆく事が必要です。
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