肝臓がんの治療

肝臓がんの治療

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肝炎は一病息災!?



肝臓がんの治療にはいろいろな種類があるのが特徴です。


日本ではB型肝炎やC型肝炎に感染している人の7−8割もの人が肝臓がんを発病しますので、必然的に定期健診の受診率が高くなり、それが肝臓がんの早期発見につながっています。


早期発見で見つかるのは3センチ以下の小さな肝臓ガンで、早期発見できれば
  • 手術による切除
  • ラジオ波焼灼療法
などの治療が可能です。



肝臓がんの手術



手術について
肝臓がんの手術は技術も向上して安全に行われるようになってきており、完全にがん細胞を切り取ることが出来るというメリットがあります。

手術では、お腹を切り開き肝臓ガンと周囲の組織を切り取り完全にガンを切除します。


ラジオ波を使った治療
ラジオ波治療は肝臓がんの部位に細い針を挿して焼ききってしまうという治療法で10分から12分程度電気を流すと、3センチ程度のガンなキレイに焼き切れます。

またラジオ波焼灼療法は局所麻酔で行いますので、手術をした日に歩いたり食事もできるなど負担が非常に少ないのが特徴で、年々治療技術も進歩しており、ガンが超音波で見えない場所や難しい場所であっても治療できるようになってきています。


肝動脈塞栓術
もしガンの数が4つ以上になった場合には、肝動脈塞栓術という治療法があり、これは足の付根の動脈から肝臓の動脈までカテーテルを入れ、肝臓の動脈をスポンジで塞ぐというものです。

肝臓に行く動脈が塞がれることによってガンに行く血流が絶たれがん細胞は死滅します。


肝臓には
  • 動脈
  • 腸から栄養を運ぶ門脈
と2つのルートからの血液が供給されており
肝臓の細胞は動脈と門脈からの供給
ガンは動脈のみからの供給
という性質の違いがあります。

肝臓はこのようなユニークな臓器であるからこそ
肝動脈塞栓術
は可能になっており他の臓器ではこのような治療法は使えません。



新しい治療法



ここにあげた以外にも治療法はどんどん進歩しており
  • 放射線治療
  • 重粒子線治療
  • 陽子線治療
などを使い、ガンだけをピンポイントで焼ききる治療法もありますが、これらの治療は施設が限られています。


また進歩が著しいのは
分子標的薬
という飲み薬を使った治療で、がん細胞が増える時に関係する遺伝子に作用しそれを抑えこむ事によってがん細胞の増殖を防ぐという働きがあります。


分子標的薬は副作用がありますので副作用対策をとってから治療を行う事で治療の効果も出やすいという特徴があります。



本当に知っておくべきこと!気をつけるコト!



いずれの治療でも
  • 肝臓の機能が良くないと治療できない
  • 事があげられ
  • 肝硬変が進行して腹水がたまる
  • 黄疸が出ている
などがあると、肝臓ガンの治療もままなりません。


肝臓がんは再発しやすいのが特徴で、手術が成功しても肝炎のキャリアでは
1年で20%の人が再発し
再発すればするほどたちの悪いガン
になってゆきます。

B型肝炎やC型肝炎を抑えるだけでは肝臓がんの再発を抑え切れない事もわかってきており、その課題にむけての取り組みが行われているところです。


肝臓の健康を守る上で気をつける事として
アルコールを飲まない
肝臓に脂肪を溜め込まない
という事がとても大切になってきます。


具体的な肝臓の健康を守る方法については次回に詳しく解説します!
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