赤く腫れる傷について

赤く腫れる傷について

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赤く盛り上がった傷



傷が治った後に赤く腫れると
  • 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)
  • ケロイド
という状態になり、それらは
  • 帝王切開の跡
  • ピアスの穴
  • あごや胸のニキビ様の傷
  • BCG注射の跡
などで見られます。


肥厚性瘢痕もケロイドも見た目は非常によく似ていますが、肥厚性瘢痕の場合は時間をかけて治ってゆきますが、ケロイドは悪化したり傷が治らないという違いがあります。



ケロイド体質?



ケロイドができる原因として
  • ケロイドになりやすい体質
  • 傷の深さ
  • 傷が治るまでの時間
などが関係しているとされています。


ケロイドの本体は【炎症】が起こっている場所で
  • 胸の真ん中
  • 両肩
  • お腹の下の方
など日常の動作で皮膚が引っ張られる部位に出来やすくなり、皮膚が引っ張られる事によって炎症が収まりにくくなっています。


ケロイドは皮膚の深い所の炎症が続いており、それゆえ傷の修復が過剰に起こり皮膚が盛り上がってしまうというメカニズムで起こります。



ケロイドの防止には



ケロイドは傷口の炎症が原因ですから、手術などで皮膚の深い所まで切った後にはできるだけ安静にしている事が大切です。


手術で皮膚を縫合すると、1〜2週間で表面上は傷が治ったように思いますが、皮膚の深い所の傷はまだまだ治っておらず
体力回復のための筋トレ
などをすると、肥厚性瘢痕やケロイドになる可能性もあります。


皮膚の奥の方までの回復には3ヶ月以上もかかりますので、ケロイドを予防するためには傷口を安静にしておくようにします。



ケロイドの治療



いままではケロイドは治らないとされていましたが、現在では専門の病院で治療出来るようになってきました。


ケロイドの治療には
  • 副腎皮質ホルモンのテープによる治療
  • 手術
  • 放射線治療
  • 飲み薬
  • レーザー治療
  • メイクアップ治療
などがあり、できるだけ早期に開始するほど治りも早くなります。


ケロイドは見た目の悪さの他に、痛みも伴いますので早めに形成外科を受診するようにしましょう。
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