機能性消化器疾患とは

機能性消化器疾患とは

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こんな症状はありませんか?



機能性消化器疾患とは

・胃の痛み、胸やけ
・便秘、下痢

などのはっきりとした自覚症状があるにもかかわらず、内視鏡検査やバリウム検査では異常が認められないような場合この病名がつけられます。


病気には

・目で見える「器質性の病気」
・目に見えない「機能性の病気」

があり、胃潰瘍やポリープなどは目に見える「器質性」の病気であり原因もはっきりしています。


対して「機能性の病気」は“気のせい”という風に見られることもありますが、消化管の働きの低下によって起こるもので、一見しても分からず非常に厄介な病気なのです。


機能性消化器疾患は命に関わるような重篤な病気ではありませんが、患者さんはいつも不調を感じていますので、治療を行うことが必要なのです。



こんな病名?です



機能性消化器疾患が胃で起こると【機能性ディスペプシア】という病名で呼ばれ、
ディスペプシア=消化不良
という意味から子供の下痢と同じように考えられますが、患部は腸ではなく胃です。


腸では【過敏性腸症候群】が有名で、大腸の機能低下による下痢や便秘という症状が出てきます。


これらの病気は

・消化管の運動機能が悪くなったり過敏になったりする
・少しの刺激で痛みを感じる知覚過敏状態
・心理的要因、ストレス

が原因となっています。


消化管は自分の意志とは関係なく動く自律神経によってコントロールされていますが、自律神経に異常があると、消化管も正常に動かなくなってしまうのです。


例えば、ストレスを感じると胃が痛くなるのも、ストレスが自律神経に悪い影響を与えている状態なのです。



患者は増加しています!



現在のストレス社会において【機能性消化管疾患】を訴える患者さんの数は非常に増えてきています。


病院で検査をして異常が見つからず「何も悪いところはありません」という診断が出ても患者さんの不調は治るわけもなく、その結果病院のはしごをする羽目になってしまいます。


そのような人の行き着くところが大学病院となり、患者さんは最後の望みを託すことになります。


【機能性消化管疾患】の診断や治療はとても難しく、病気を突き止めるには丁寧な問診と内視鏡検査やバリウム検査を行い診断を確定させてゆきます。


治療は患者さんごとに一番適した治療を行い、例えばストレスを強く感じている人には精神安定剤を処方します。


最近になって【機能性消化管疾患】の原因が解明され、患者さんごとの的確な治療法も確立されてきているので、安心して治療に取り組んでいただけると思います。
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