過敏性腸症候群の症状、原因と治療について

過敏性腸症候群の症状、原因と治療について

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こんな病気です



機能性消化管疾患のうち腸に症状が現れるのが【過敏性腸症候群】で

・お腹の痛みや不快感

・下痢や便秘などの便通異常

を慢性的に繰り返し、レントゲンや内視鏡で検査しても異常が見られないのがこの病気の特徴です。


外見上の病変は認められなくても、腸の動きが過敏な状態になると

・水分の吸収ができずに下痢になる

・便を送り出す運動ができず便秘になる

となり、自律神経の不調によって大腸も正常な動きができない状態が慢性的に続き、患者さんはお腹の痛みや、お腹の張りなどをいつも感じています。



通勤も外出もままならない!



ある【過敏性腸症候群】の患者さんは・・・

通勤電車で各駅ごとにトイレに駆け込まなければならず!

 ↓

急いでトイレに駆け込んでも少量の便しか出ない

 ↓

再び電車に乗った途端おかなの調子が悪くなる!


という重篤な症状で苦しんでいます。


しかしながら内視鏡検査では異常が認められず

※さらに休日では全くお腹の調子は悪く無い

という典型的な過敏性腸症候群の症状を呈しています。


他にも下痢が心配で買い物にも行けないという症状を訴える患者さんもいて
【過敏性腸症候群】は生活に大きな支障をきたすほどに患者さんを苦しめる非常に厄介な病気なのです。



過敏性腸症候群の原因と対策



この病気では、男性は下痢型、女性は便秘型の患者さんが多いのが特徴で、肉体的、精神的なストレスによって自律神経が疲弊すると、便秘や下痢を引き起こす事になります。


マスコミでは便秘薬や下痢止めなどの広告を頻繁に目にしますが、過敏性腸症候群で腸の不調を感じている人はそれだけ多いということを物語っています。


自律神経の異常はストレスによるものですのでストレスを解消すれば良いのですが、それができない故に、多くの患者さんが苦しんでいるのです。



過敏性腸症候群の治療



この病気の治療には患者さんに応じた薬が処方され

・便秘の患者さんには軽い下剤や腸の動きを良くする薬

・下痢の人には整腸剤や過敏性腸症候群の適応薬

・便秘と下痢両方の症状の患者さんには、両方に効く薬

・ストレス対策には軽い抗うつ薬や心療内科での治療

などを行います。


普段の食事に注意すべき事として

・便秘がある時には繊維の多い食事を

・下痢の場合は脂っこいものやアルコールや刺激のある食品を避ける

を心がけましょう。



過敏性腸症候群の自己治療!



現代社会においてストレスを避けて生きることなどできません。


そうであるならば、ストレスを受け流したり上手に付き合ってゆくという術を身につけることこそが、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群などの機能性消化管疾患から身を守る最も有効な方法なのです。
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