機能性ディスペプシア、治療法と生活習慣の改善

機能性ディスペプシア、治療法と生活習慣の改善

スポンサードリンク

いよいよ治療開始!



機能性ディスペプシアと診断されればいよいよ治療に入ります。


患者さんごとの症状や原因に応じて適切な薬が処方され、内服治療が主なものになります。


胃もたれや、少しの食事で満腹になる患者さんには消化管の動きを良くする

『消化管運動機能改善薬』

が処方されます。


他にも、十二指腸に胃酸が流れてゆくと胃の運動機能が低下したり、胃の知覚過敏などがあると【機能性ディスペプシア】を発症シてしまうのですが、そのようなときには胃酸を止める薬

『酸分泌抑制薬』

で症状を抑えます。





また胃の筋肉の緩みが悪いと、少しの食事でお腹がいっぱいになりますが、そのような患者さんには『漢方薬』がよく効く場合もあります。


最後にストレスによる胃の不調には

『抗うつ薬』『精神安定剤』

を処方し、さらに精神科の医師と連携して治療することもあります。



生活習慣で治す!



生活習慣は治療の基本と言ってもよく、服薬治療と合わせておろそかにしてはいけません。


食べ過ぎや早食い、脂っこいものや刺激の多い物はもちろんのこと、朝食抜きとか夜遅く帰宅してから食事をしてすぐに寝てしまう!など不規則な食生活は改善が必要ですし、喫煙や過度な飲酒も悪いことは明らかです。


また過労や睡眠不足、ストレスが溜まってしまうような生活が続く事もよくありません。



こんな風に生活を変えてみましょう



機能性ディスペプシアでは、胃に負担をかけない生活習慣を心がけることが大切で

※食事は決まった時間に食べる!
(時間医学の観点からも証明されています)

※食事はよく噛んでゆっくり食べると胃腸の負担が減ります

※腹八分目を心がける(胃酸の過剰分泌が抑えられます)


他にも

※辛すぎる物を食べない(胃の刺激や胃酸の過剰分泌予防)

※食後は休憩する(すぐに動くと胃への血流が減って消化吸収機能が低下する)

※睡眠を十分取ってストレスを溜めないようにする(自律神経を健康に保つ)

※適度な運動を(ストレス発散のためや運動によって消化管の動きが活発になる)

※アルコールは適量を守る

※禁煙(万病の元)


これらの注意点を見ると、健康に暮らすためのごく当たり前の生活習慣ばかりで、特別な事をする必要はありません。


しかし「わかっちゃいるけどやめられない!」のが悪い生活習慣なのですが、胃腸に不調を感じているコト自体、体はアラームを発しているのです。


どこも痛くない!
スッキリした日々!

を送るためにもより良い生活習慣の改善を心がけていただきたいと思います。
スポンサードリンク

04 機能性ディスペプシア、治療法と生活習慣の改善関連エントリー

01 機能性消化器疾患とは
胃や腸の不調で病院に行き検査をしても異常が無い時、こんな病気が隠れているのです。まず自分の症状をしっかり説明できるようにしておくことが大切です。
02 機能性ディスペプシア、症状と原因
胃腸の具合が悪く病院で検査して「異常なし」と診断されても実は機能性ディスペプシアなのかもしれません。当てはまる症状がないかチェックしましょう!
03 機能性ディスペプシア、問診と検査と診断
病気を突き止めるために最も大切なのは『問診』です。患者の心構えとして普段から健康日誌をつけておくことが正確な治療につなげるコツなのです。
05 過敏性腸症候群の症状、原因と治療について
すぐにお腹が痛くなって仕事も手に付かない、慢性的な便秘で悩んでいる。それは過敏性腸症候群なのかもしれません。きちんと治療することによって症状は大きく改善します。