ホルモン補充療法

ホルモン補充療法

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ホルモン補充療法とは



更年期障害の治療で「ホルモン補充療法」というのはよく耳にすることがありますが、この治療法は閉経によって卵巣から分泌されなくなったホルモンの『エストロゲン』を補充してやり、ホルモン不足による症状の回復をはかるというものです。

エストロゲンを補充するには、アメリカなどでは『プレマリン』という飲み薬と、子宮ガンを抑えるための『黄体ホルモン』の飲み薬を服用する治療法が行われていました。

しかし最近は、皮膚から純粋なホルモンを吸収させる方法が肝臓への負担も少ない事から、お腹の皮膚にパッチを貼る『経皮投与』で皮膚から血管に直接エストロゲンを補充する治療法や塗り薬などが用いられています。



ホルモン補充療法の治療の効果は



一ヶ月ほど治療を続けるとほとんどの人は笑顔になっています。

治療前には朝起きたら死にたいほど辛かったのが、今ではお腹が空いて目が覚める様になった

とか

更年期障害で意欲がなくなり会社も辞めたのに、治療後は職探しを始めました!

など、めまい、不眠、しびれ、ほてりなど精神的、肉体的な苦痛から開放され皆さん元気になっています。



副作用とリスク



2002年にアメリカで大規模な臨床試験が中止されたことがあります。

これは、ホルモン補充療法により心筋梗塞や乳がんの増加が原因になったものなのですが、これは飲み薬での治療によるものでした。

しかし、それでも治療で子宮ガンの発生は3割減少しており、これは黄体ホルモンを補充したことによる効果なのです。

日本でもホルモン補充療法のガイドラインが作られていて、子宮のガンについては心配なく、乳がんも5年間は問題無いとされています。

ただし重症の肝臓病があると、肝臓でホルモンが代謝されることからホルモン補充療法はできず、現在乳がんがある人や過去に乳がんの経験者、子宮内膜ガン患者や経験者にはホルモン補充療法は推奨出来ません。

のみ薬の場合は【血栓性静脈炎】や【血栓症】になりやすく【心筋梗塞】のリスクも高まりますが、最近では飲み薬を使う医療機関は減っており、新しい治療法(経皮投与)を行う場合には、あまり心配する事はありません。
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