溶連菌感染症について

溶連菌感染症について

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熱がある!



熱が出た時にはその99%が風邪かインフルエンザによるもので、安静にしておけば自然に治ってゆきます。


しかし意識がはっきりしないなど、いつもより重い場合には注意が必要になってきます。



ウイルスと細菌の違い



熱の原因になる細菌とウイルスの違いは
  • ウイルスはとても小さい
  • 細菌は大きい
という特徴があります。


ウイルスは寄生しないと生きていけない性質を持っており、抗生物質は効かず、対して細菌には抗生物質が効くことから治療には原因の特定が大切になります。


一般的に細菌による病気の方が重症化しやすい特徴があります。



溶連菌感染症、リウマチ熱



溶連菌とは血液を溶かしてしまう溶血連鎖球菌の事で、普段から口や耳の中にいるのですが、何かの拍子で攻撃性を増した時に
溶連菌感染症
という病気になります。


溶連菌感染症の特徴は
  • 首の前のリンパ節が腫れる
  • 喉に白いプツプツができる
  • 熱が38度以上
  • 咳が出ない
症状があり、このうち2〜3当てはまる場合には、喉の粘液を取り溶連菌の有無を調べて診断します。


リンパ節の腫れは普段から首の前の付け根を触っていれば異常がわかりますし、病院でも診察の時に首の付け根を触診してくれる医師は丁寧な診察をしていると言えます。


風邪では
  • 鼻水が出る
  • 喉が痛い
  • 咳が出る
  • 熱がある
などの症状が一緒に出ますが、どれかの症状が単独で出た場合には、他の病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。


溶連菌感染症では薬をきちんと使わないと数週間後に熱と関節痛が出てくる
リウマチ熱
になることもあります。


さらにリウマチ熱の後に
心内膜炎
という心臓の病気に発展する場合があり、脳梗塞や血栓症と命に関わる病気になる場合もあり、熱が出た初期の段階で原因を特定して適切な治療を行う事がとても重要になってきます。



薬が残っている



熱や喉の痛みが治まったからと薬を飲むのを止めてしまう人もいますが、処方された通りに飲まないとせっかく減っていった細菌が生き残ってしまいます。


生き残った細菌は再び増殖したり薬に耐性を持ってしまうと今までの薬も効かなくなります。


薬は処方された通り飲む
残っている薬は飲まない
のがキチンと病気を治す基本です。
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