抜け毛を科学する

女性の男性型脱毛症と治療の未来

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女性の育毛法とは



女性でも男性型脱毛症の様な症状がありますが、その場合には男性の様に内服の治療薬は使えません。


その理由として
  • 妊娠中に服用すると男の胎児が女性化してしまう
  • 更年期以降では効果が無い
という事にあります。


育毛のもう一つの方法として
ミノキシジル
が含まれている育毛剤を使うことです。

ミノキシジルは元々高血圧の治療薬として開発されたものですが、内服している患者に男性型脱毛症の改善が見られたため、外用剤の育毛剤として使われる様になり、
医薬品として薬局で購入
する事ができますので、薬局でよく相談して購入するようにしましょう。


他の方法として、急を要する増毛にはウイッグを使う事も有効です。


[ウイッグ]



外科的治療法



内服薬にせよ外用薬にせよ育毛に即効性は無く、半年以上使い続け効果が実感できるのは1年以上経ってからです。


内科的な治療に対して外科的な治療として
毛包体移植
という方法で、後頭部には男性ホルモンが作用する受容体が無いので、その部分の皮膚と切り出して、顕微鏡で組織を株分けして毛を生やしたい所に移植します。


こうして移植された毛包組織は男性ホルモンの影響を受けませんので、細胞が定着すれば髪の毛が生えてきます。


この手術は後頭部の皮膚を2センチ幅で十数センチ切り出すのですが、切り出しには非常に時間がかかり、毛髪専門のクリニックで治療を受けることができます。


治療費はクリニックによって異なりますが、自費診療となります。



その他の治療




市販の育毛剤も最近の物では良い結果が出ているというデータもあり市販品も有効な選択肢になります。


[ミノキシジル育毛剤]



海外では
レーザーを使った育毛
が行われていますが、日本では行われていません。


他にはLEDの赤い光には、ある程度育毛効果があると言われています。


[LED 育毛]
 



再生医療と育毛



男性型脱毛症は毛包がなくなるのではなく、毛包が小さくなる病気と言えますので、毛包の細胞を培養して悪くなった所に戻すという再生医療の臨床試験は海外ではすでに行われています。


日本では、近い将来に実現が待たれる所ですが早くても5年後以降になりそうです。
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