乳がんとはどんな病気なのか?

乳がんとはどんな病気なのか?

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乳がんはこんな病気です



乳房には乳腺という母乳を作る組織があり、この乳腺から発生した悪性の細胞が乳がんになります。

乳がんは悪性の腫瘍で何年も放置しておくと命に関わる様にもなり、対して良性の腫瘍の線維腺腫などは命に関わる様な事はありません。

線維腺腫は若い女性にできることが多く、閉経後の女性で乳房にしこりが出来た場合はほとんどが乳がんです。

ほとんどの乳がんは「乳管」と呼ばれる母乳の通り道から発生し、乳管内にとどまっている乳がんを【非浸潤がん】と言い、乳管を突き破って外部に出てきたガンを【浸潤がん】と呼びます。

乳がん患者のうち9割は【浸潤がん】の状態で発見され、この状態はがん細胞が血管に入り込み全身に回っているという可能性があります。



乳がんのタイプ



乳がんには色々なタイプがありますが、日本人女性の8割が「ホルモン受容体陽性の乳がん」で女性ホルモンの影響を受け乳がんが発生、進展するタイプです。

最近ニュースにもなったアンジョリーナ・ジョリーさんの乳がんは、遺伝性の乳がんの原因遺伝子に異常があり将来、乳がんになる可能性が87%にもなると診断されました。

このような遺伝性の乳がんは日本人では5〜10%程度と推測されています。



乳がん発見!でも慌てる必要はありません



ほとんどの乳がんは発生から発見されるまで少なくとも10年、場合によっては20年ほどにもなり、進行は非常にゆっくりとしたガンになります。

たとえ乳がんと診断されても、そこから急激に悪くなり命に関わる!という様なことはありません。

乳がんにおいて初期の発見や治療方法などは非常に進歩しており、ガンのタイプに応じた治療を行えば、治る確率の高い病気なのです。

2012年の統計では日本人女性の乳がんによる死亡率は前年度よりも減少しており、これは早期治療と治療法の進歩によるものだと考えられます。
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