乳がんの再発を防ぐ治療

乳がんの再発を防ぐ治療

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乳がん手術後の再発防止には



乳がんの手術を行ったほとんどの患者さんには再発を防ぐための薬物療法が必要であると考えられています。

ガンは転移、再発の可能性があり、乳がん手術後に骨や他の臓器に転移が見つかることもあります。

乳がんの手術を受ける段階で、すでにがん細胞は微小ながら血管を伝って全身に広がっており、その転移を手術で取り除く事は不可能です。

現在乳がんが再発した場合には命に関わるとされているのですが、微小転移の段階で薬物療法を行えば、そのがん細胞を根絶させて乳がんを完治させる事も可能になっています。

このような事から手術の前と手術の後の薬物療法は乳がん治療において極めて重要な治療法なのです。



薬物療法は



乳がんの薬物療法には次の様な治療が行われます。


ホルモン療法
ホルモン療法は女性ホルモンによって増殖するタイプの乳がんに対して行われ、日本人女性の8割がこのタイプの乳がんで、閉経前と閉経後で薬の種類が異なりますが、いずれも5年間の飲み薬治療で、日常生活に悪影響が出るような副作用はありません。


化学療法
化学療法は手術の前や後に行われ、通常3ヶ月から半年の間点滴による治療を受けますが基本的に外来で入院が必要になるのは稀です。
化学療法の副作用として【疲れやすい】【髪の毛が抜ける】事が上げられカツラが必要になるのですが、治療が終わればこれらの副作用は解消します。

副作用が強い化学療法では、副作用を抑える治療も並行して行われますし、患者さんをサポートするチーム医療体制も確立されています。


ハーセプチン
HER2陽性乳ガンというタイプの乳がんは日本人女性の15%ほどが該当し、この乳がんに対しては『ハーセプチン』という薬を3週間に1度点滴し、外来通院で1年間継続的に行います。ハーセプチンの副作用はほとんどありません。


患者さんのガンのタイプや進行具合によって、どの薬を使うかは異なるのですが、再発すると命に関わる乳がん治療において、薬物療法はとても大切な治療なのです。
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