口臭を気にする背景

口臭を気にする背景

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口臭は無くせる?



私たちが生きている限り程度の差こそあれ息の臭いは誰にでもあります。


口臭の定義として
息が第三者にとって不快に感じる臭い
とされていて、人とかかわる社会生活において口臭が大いなる悩みとなっている場合も多々あります。



実際の口臭患者



平成28年に行われた歯科疾患実体調査によると
口臭が気になる人は10%
という結果で、歯痛や歯茎の病気に次いで3番目となっており、年齢が上がるに連れ口臭で悩む人も増えており
55歳〜65歳で15%
と増加し、それ以降では減少する傾向にありますが、この調査は自分自身の口臭について自覚している場合の数字です。


85歳の高齢者を対象に実際に口臭の有無を測定したところ
30%の人に口臭があった
という報告があり、これは定年後に社会とのかかわりが薄くなると口臭があっても気にならないという生活背景が考えられます。



人に言えますか?



2017年に都内の中高生6000人に対し
人の口臭を指摘しますか?
というアンケートでは、
  • 家族の間で口臭を指摘するのは35%
  • 友人の口臭を指摘するのは10%
と対応が異なる事がわかってきました。


一番親しい家族の間でも、このような低い数字なのですから
口臭はとてもデリケートな問題である
とも言えます。



口臭が気になって



実際には口臭がないのに、周囲の人の態度で
自分には口臭がある
と訴える患者さんもいて、対人恐怖症や社会的不適合など社会生活が送れなくなる場合もあります。


誰でも食事や体調、時間帯によって口臭が出る事があり、たまたま体調が悪い時に出た口臭を指摘された事がきっかけとなって口臭が気になって仕方がなくなる人もいます。


日本人の癖として
話すときに口や鼻を手で隠す
事があり、これはあくまで人の癖であって口臭が気になってやっているわけではありません。



口臭外来を受診する1/3の人に社会不安障害が認められたという報告がありますが、口臭は一日の中でも時間帯によって変動する事を知ることが大切です。



口臭をチェックするには



嗅覚は同じ臭いを長時間嗅いでいると慣れてしまう
順応反応
というものがあり、自分の臭いはわからない事が多々あります。


この嗅覚の性質によって自分の口臭も臭いと感じられない様になり、知らない間に人に迷惑をかけている場合も出てきます。


具体的に口臭を知るには
歯科医での測定
という方法があり測定した数値で口臭のレベルを知ることができます。


実際に自分の口臭がどれくらいのレベルなのかを知ることで安心につながりますし、場合によってはカウンセリングを受ける事にもつながります。


口臭があるから病院に行くという人はあまりいませんし、どこの病院に行けば治療が受けられるのか、については5回目で解説します。
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