勝手に体が動く

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勝手に体が動く



自分の意思とは関係なく体が動いてしまう事は
不随意運動
と呼ばれ、その中でも
震え
は最も多くみられる症状です。


震えは健康な人でも、緊張したり寒かったりすると起こりますが、病的な不随意運動には
  • ジストニー
  • アテトーゼ
  • 舞踏運動
  • 振戦(しんせん)
  • ミオクローヌス
  • チック
などの病名があります。


ジストニー
ジストニーはねじるような不自然な姿勢になり、大人ではボールペンで細かい字を書いていると、手がこわばってきて字が書けなくなる様になったり、顔が右や左にいつも傾き、意図的に戻すことができても、忘れてしまうと元に戻ってしまいます。


アテトーゼ
アテトーゼは一定の姿勢を保てない様になります。


舞踏運動
舞踏運動は踊っている様に、手足が絶えず動いている状態です。



ミオクローヌス
瞬間的に「ピクッ」と体が動くことで、うとうとしている時に肩を叩かれたりすると「ピクッ」となるのは正常な人にも見られるミオクローヌスです。


チック
チックは癖のある動作で、意識的にまねる事もできます


振戦(しんせん)
振戦(しんせん)は一定のリズムを持っており
  • 特定の姿勢をしたときに出る
  • 特定の動作を行った時に出る
  • 安静時に出てくる
などがあります。


安静時に出てくる震えで代表的なものに
パーキンソン病
があり、1秒間に5回震えるのが特徴で、何か動作を行う時には震えが止まり、安静時にはまた震えがぶり返し、指や手に多く症状が出ます。


特定の姿勢をした時に震えがでるのは若い人に多くみられ、高齢者では頭が横や縦に勝手に震える震えも見られます。


健康な人でも、極度の緊張を感じた時には勝手に体が震えますが、原因が取り除かれれば震えも無くなります。



目の周りがピクピク



目の周囲がピクピクと動く
眼瞼けいれん
を経験することがありますが、その原因は
  • 過労
  • 寝不足
などがあり、これは病的なものではありませんので、休養すれば症状は改善します。


しかし、まれに片方だけに眼瞼けいれんが起こり、それがだんだんと顔全体にまで広がる
顔面けいれん
の初期症状になっている場合には治療が必要になってきます。



手足の筋肉がピクピク




手足の筋肉がピクピク動き同時に
  • 脱力
  • しびれ
  • 痛み
を伴う場合には筋肉や末梢神経などの病気の可能性がありますので注意が必要です。



病院に行く判断は?



体が勝手に震えてしまう場合その原因は多種多様ですが
  • 程度が軽く
  • 変化しない
などの場合には様子を見る様にします。


対して、病気を疑う自覚症状として
  • 突然に震えだす
  • だんだんとひどくなってゆく
  • 日常生活に支障をきたす
ような時には神経内科を受診する様にしましょう。


震えに対する原因は様々ですが、治療として
  • 内服薬
  • 外科的な手術
  • 注射
  • 深部脳刺激療法(DBS)
などがあり、いずれも専門医による診断が必要になってきます。
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